『はぐれんぼう』
装画/花松あゆみ 装幀/佐々木 暁青山七恵 著/講談社クリーニング店で働く主人公が、支払いを済ませてあるものの、持ち主が長く引き取りに来ない衣服“はぐれんぼちゃん”たちを自宅に持ち帰る。
翌朝目覚めると、その衣服たちに体全体を覆われてしまっているのに気づく。その姿で本来の持ち主のもとを訪れるが、ことごとく受け取りを拒否され、さまよい歩く。地に足のついた日常生活を舞台とした、不思議な物語。
2007年「ひとり日和」で第136回芥川賞を23歳で受賞し、2009年には川端康成文学賞を史上最年少で受賞するなど、若くして才能を開花させた作家の最新作。
「#今月の本」の記事をもっと見る>> 『家庭画報』2022年12月号掲載。
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