驚きと感動の“美味逸品” 第3回(全29回) 料理は、言葉より雄弁にその国のことを物語ります。駐日大使公邸のおもてなしを拝見し、世界各国の料理をレストランで楽しみ、珍しいスパイスやハーブに出合える食材店を巡る――私たちの周りにたくさんある“日本の中の外国”へご案内します。
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プレゼンテーションプレート/アトリエ ジュンコ ウォールペーパー/ボラスタペーター(トミタ)マイスター資格を持つ日本人シェフが生むオリジナルの味
ドイツ・ドレスデン発祥と伝わり、クリスマス・イブの4週間前からの「アドベント」期間、薄く切って少しずつ食べながら味の変化を楽しむお菓子です。
洋酒漬けドライフルーツやナッツ、アーモンドのマジパン入り発酵生地を焼き上げ、澄ましバターに浸して砂糖で包みます。真っ白な姿は、イエス・キリストの“おくるみ”を表しているとも。
ドイツで修業し「マイスター」の資格も持つオーナーシェフ田頭 享氏が、現地で食べ歩き、おいしさに感動したレシピをもとにした配合で、2014年には「ドイツ農業協会(DLG)コンテスト」製菓部門最高賞を受賞。その後も試行錯誤を重ね、今年は地元、広島・宮島のはちみつを使用。しっとり感と口どけのよさが加わっています。
●フェルダーシェフ「オリジナル・シュトレン」大サイズ
長さ20センチ 3300円。
10月~オンライン予約受け付け。11月12日~販売、数量限定。
全国発送可。オンラインにて注文を。
撮影/本誌・坂本正行 スタイリング/横瀬多美保 フードスタイリング/福岡直子 選・取材・文/平岩理緒
『家庭画報』2022年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。