• TOP
  • ジュエリー
  • 京都、下鴨神社で開催中。感動のエキシビション「LIGHT OF FLOWERS 花と光」をリポートします

ジュエリー

京都、下鴨神社で開催中。感動のエキシビション「LIGHT OF FLOWERS 花と光」をリポートします

2022.11.18

  • facebook
  • line
  • twitter

2022年12月12日(月)まで京都の下鴨神社で開催されている「LIGHT OF FLOWERS 花と光」。フランスのハイジュエラー、ヴァン クリーフ&アーペルと、華道家の片桐功敦(かたぎり・あつのぶ)さんの、自然への敬意と愛にあふれた神聖なるエキシビションをリポートします。

花と水と宝石が紡ぎだす、命の循環の物語。紅葉がピークを迎える京都で、今注目のエキシビションへ


秋の彩りが次第に濃くなり、微かに冬の足音が聞こえてくる季節。京都の下鴨神社で「LIGHT OF FLOWERS 花と光」と名づけられたエキシビションが始まりました。

まるで魔法のように、宝石から永遠に咲き誇る花々をクリエイトしてきたハイジュエラー、ヴァン クリーフ&アーペルと、花や草木の瞬間の美しさを独自のアプローチで表現してきた華道家・片桐功敦さん。ジュエラーと華道家が共に手を組み、この下鴨神社で表現しようと試みたのはいったいどんな世界なのでしょう?

LIGHT OF FLOWERS 花と光


会場となった下鴨神社は清水の湧き出る、まさに水の聖地。この水が森に囲まれた境内を巡り、やがて鴨川へと注いでいきます。生命の源である水の循環が始まる場所が、今回のエキシビションを包む大きなテーマともなっています。

下鴨神社の参道、糺の森に現れた
落ち葉のドーム型トンネル


LIGHT OF FLOWERS 花と光

第一の展示は下鴨神社の参道、糺の森(ただすのもり)の中ほどに突如現れるドーム型をした落ち葉のトンネルです。「神社の建築様式などにとらわれず、この杜で自然に循環している木や土や水などの要素だけで作ろうと考えた展示です。神道というものが太古よりアニミズムの精神をもっていたと解釈するならば、土と落ち葉のトンネルもまた、人が心を浄めるにふさわしい場所ではないでしょうか」と片桐さんは語ります。

LIGHT OF FLOWERS 花と光トンネルの天井には丸い穴があり、大樹の枝葉や空が切り取られた一枚の絵のようにぽっかりと浮かび上がる。トンネルの先にある湧き水が流れる小川は、御手洗としての役目も果たす。

地中から空を見上げるような
不思議な感覚になるインスタレーション


糺の森を抜けて境内に入ったら、川を渡ったところに作られた特設スペースへと進みます。ここが第二のインスタレーション会場。片桐さん自らが撮影した枯れ葉の写真が大きなスクリーンとして壁面に設置されています。枝や花をいけた人工的な池に、自然光を透過した枯れ葉の写真が映り込み、得も言われぬ不思議な空間を生み出しています。

LIGHT OF FLOWERS 花と光

見上げると天井には枯れ葉が敷き詰められ、そこから光が漏れて差し込んできます。今朝、片桐さんが京都の山から摘んできた花々などがいけられた池に、時折、天井から水滴が落ちて波紋を描き、その揺らぎに合わせて景色全体が柔らかく動きます。

片桐さんは言います。「水面に映った落ち葉から花が咲いている――これも一つの“循環”の表現です。秋から冬に向けて、花も葉も朽ちてすべてが終わり、暗い世界へと向かうように思えるけれど、実は地面の一番下の世界では、次の準備が始まっている。終わりじゃないんですね、1つのフェーズなんです。この展示の中にいると、私はまるで土の中から枯れ葉越しに空を見上げて次の季節を待っているような、そんな気持ちになります」

時を超えて咲き誇るジュエリーの数々
細殿に設えられた特別な展示


そして最後に向かうのは細殿。歴代天皇や上皇、法王の仮御所であったここに、ヴァン クリーフ&アーペルのジュエリー72点が展示されています。ミュージアムピースからコンテンポラリーピースまでを一堂に見ることができる、非常に特別な空間です。

気の遠くなるような時間をかけて地球が育んできた「石」が、類まれなる技術によってジュエリーとして永遠の命を得る。これもまた、大きな生命の循環だとこの展示は物語っています。

LIGHT OF FLOWERS 花と光緩やかなカーブを描く和紙の壁、外側は銀箔貼り、内側は水面のような左官仕上げをされた特別な什器。見る人はそっと腰をかがめ、永遠の輝きを放つ花々の息吹に瞳を奪われる。

LIGHT OF FLOWERS 花と光ローズ ド ノエル(クリスマスローズ)を表現したターコイズやラピスラズリ、マザーオブパールのつややかな花びらは、波打つような生命観を湛えて。雌しべはゴールドとダイヤモンドで繊細に表現されている。1971年に制作されたバタフライクリップの羽は彫刻を施したマラカイト。

「何億年という単位で地球が育んできたものであること、そしてその命が人の想いや手を介して循環していくこと。ジュエリーと花には、そんな共通するものがあると思います。今回のエキシビションを通して、自然の循環の中に兆す生と再生の喜び、そして時間や空間の広がりを感じていただけたらと願っています」。そう語る片桐さんの言葉を思い起こしながら、ぜひご自身の目で、このエキシビションを体感してみてください。

エキシビション 「LIGHT OF FLOWERS 花と光」

期間:2022年11月3日(木・祝)~12月12日(月) 10時~17時
会場:世界遺産 下鴨神社(賀茂御<かもみおや>祖神社)境内
京都府京都市左京区下鴨泉川59
予約不要 入場無料

●お問い合わせ
ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク
フリーダイヤル 0120-10-1906
  • facebook
  • line
  • twitter

12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2024 / 11 / 21

他の星座を見る

Keyword

注目キーワード

Pick up

注目記事
12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2024 / 11 / 21

他の星座を見る