つまり、じっとそれを見つめ続ける限り、対象も変化しないというわけです。
外側からの影響が自分に進入して、一瞬それに同化する。見ているところから、見られているところに一瞬視点が変わっていく、自分の内側から外を見ていたのが、ある一瞬反対側の視点に切り替わる。
見ている側という変わらない立場から、見られている立場に変わり、それを体験することで、ボトム(底・根本)のほうから変化することができるようになります。つまり在り方そのものを変化させられようになります。
そのためには“真の転換”が大切、見ている側が見られている側へ移る、一瞬自己消失が起こるが、見ている側と見られている側の交互運動みたいな形で移動していけるようになります。
なんというか根本が変わるような、「知識や理解」から「情念や情感」を感じるという事を体験して、また「知る」に戻る。
知識として見ていたものと同化して自分自身が変貌していく感じがよくわかるはずです。
いったん自分の中に変化が起こると、感情の状態とか哲学とか生き方とか生活習慣がまた変わっていくと思います。それをベースにして、興味の持ち方や関心の向け方が変化してくるはずです。
分離と同化をくり返すことで異なる文化を共有してみたり、違いを識別したりして、だんだん今までとは関わり方が変わってくるはずです。そのあたりが2023年上半期天秤座の最大のテーマということになります。