人気上昇中の「宿根ネメシア」。大人っぽい花色やバイカラー品種に注目！

宿根ネメシア

寄せ植えに使われていた‘チョコバナナ’という品種の花色がとても印象的だったのでアップでどうぞ。これは少し花色が淡めですが、本来は上弁が赤紫、下弁が黄色のバイカラーです。上弁の赤紫がかなり濃く出ているときは、まさにチョコバナナの色合わせ！

■属科・タイプ：ゴマノハグサ科の宿根草
■花期：3℃以上あれば通年開花

■草丈：15〜30cm

寄せ植えにもよく利用される人気の花です

ネメシアは春の一年草として花壇でよく利用されますが、最近では宿根タイプの人気が高まっています。宿根ネメシアには四季咲き性があり、気温が3℃以上あれば冬の間も開花するため、花壇に植えるほか、寄せ植えにもよく利用されます。一年草タイプは赤や黄色などビビッドな花色が印象的ですが、宿根ネメシアはピンク系やブルー系など、少し大人っぽさを感じさせるしゃれた花色が揃っているのも人気の理由だと思います。

花だけを見ると冬から咲いているストックや、春に咲くキンギョソウにも似ているのですが、長い花穂にはならず、丸く固まって咲くのがネメシアの特徴。外側から咲き出すので、咲き出しの頃には真ん中がまだ蕾で、それが私には花冠のように見え、満開時よりもむしろ魅力的に感じられます。最近ではチョコレート色と黄色、紫色と白のようなバイカラー品種も登場して、ますますバリエーションが豊かになっています。

散歩の途中でこの花を見つけるには、今の時期なら門前に飾られている鉢植えをチェックするのが狙い目です。上手に花合わせしている寄せ植えを見かけると、パチパチと手を叩いて称賛したくなります。勝手に今日の花散歩の寄せ植え大賞を決めたりしていると、花の少ない時期の散歩も気分が盛り上がります。


‘メーテル ミステリックブルー’の素敵なブルーをご覧ください。外側から咲き出すので、真ん中がまだ蕾の花は花冠のように見えませんか？　‘メーテル’シリーズは国内で育種された品種で、よく分枝して花がたくさん咲くだけでなく、スイートな香りも楽しめます。

栽培の難易度

宿根タイプではあるものの、2〜3年と短命。また、一年草と掛け合わせた品種には夏越しが難しいものもあります。割り切って一年草扱いで寄せ植えなどで楽しむのもよいと思います。苗を入手したら、日当たりがよく、水はけのよい土壌に植えつけます。植えつけ時に元肥を施し、開花期間中に1か月に1度くらい薄めに希釈した液肥を与えます。鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。終わった花がらは花茎の根元からカットし、黄色くなった葉も取り除いて、株内の風通しをよくし、蒸れないように気をつけます。夏季は落葉樹の下など直射日光を避けられる、風通しのよい場所に移動して管理します。

【難易度】
★　容易・初心者向け
★★　標準・初級〜中級者向け
★★★　少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★　難しい・上級者向け
★★★★★　栽培環境が限られる