パーティの計画は1年前から
パーティの計画はおよそ1年前から練り始めます。忙しい招待客のために、招待状の手配も早々から余念がありません。昔から変わらずパーティの招待状は、伯爵夫人による手書きが基本です。
インビテーションは夫人が一通一通丁寧に書くこだわりのディナー
おもてなしのメインは、何と言ってもディナーです。
5代伯爵アルミーナ夫人の時代には10品以上のコース料理を振る舞い、客人をあっと言わせたほど。
一方、レディ・フィオーナのおもてなしは、今の時代に寄り添ったシンプルな3品のコーススタイル。まずはシェフのポール・ブルック・テイラーがメニューのベースを構成。それを夫人が肉や魚などの素材に偏りがないか、入念に全体のバランスをチェックします。
料理が決まると、次はメニューに合わせて伯爵と筆頭バトラーのルイが、城内にある巨大な2つのワイン蔵からワイン各種を厳選します。ワインを選ぶのは城主の役割。ドラマ『ダウントン・アビー』でも、伯爵と執事がディナーのワインを選ぶシーンを記憶している方も多いのではないでしょうか。
ハイクレア城の辣腕筆頭シェフのポール。