客人へのおもてなしは一杯の紅茶から
女王の紅茶好きは、英国民なら誰もが知っていることです。ハイクレア城でも客人が到着すると、必ず温かい香り高い紅茶を美しいカップですすめてくれます。当然女王も、90歳の時も91歳の時もハイクレア城到着直後、至福の紅茶のひと時を楽しまれたことでしょう。
客人が城に到着すると、まずは紅茶でおもてなし。時には紅茶よりもジンなどの酒類を好む客人も。エリザベス女王とディナー
女王の食事のお好みは極秘ではありますが、ハイクレア城でのおもてなしのディナーは8代目伯爵お好みのスープで始まったに違いありません。
客人の身になってお世話をするレディ・フィオーナは「夜になっても、満腹感があるのは不快ですから、消化しやすい魚料理が好ましいと思います」とよく言われます。91歳を迎えた女王にも、きっと魚料理をお出ししたのではないかと思います。伯爵が筆頭バトラーのルイと選んだ白ワインは、魚料理にぴったりだったでしょう。
おもてなしのメニューは、客人の好みや体調に配慮して考えられます。