“I had a bloody good time!”
「ハイクレアでは、客人たちが『I had a bloody good time!(こんなに心から愉快だったのは久しぶり!)』と叫ぶのは珍しくない」と、レディ・フィオーナは笑っていいます。
食事だけでなく、競馬、散歩、乗馬、狩り、音楽など、ハイクレア城のおもてなしは真心に溢れています。ちょっと上向き加減に、口を大きく開け、高い声でコロコロと、くったくなく笑うレディ・フィオーナには、厳つい英国紳士達も、思わず頬を緩めてしまうのです。
もしかしたら、楽しくなる魔法の杖が、城のどこかに隠されているのかもしれません。
「私は根っからの楽天家なの」と言って、明るく笑うレディ・フィオーナ。次回は、レディ・フィオーナが大切にしている、城の薔薇園についてお届けします。「
ハイクレア城に暮らす」第7回は3月19日(月)配信予定です。
●フィオーナ・カナーヴォン伯爵夫人/ロンドン生まれ。6人姉妹の長女。 セント・アンドリューズ大学で英語とドイツ語を専攻、ロンドンで国際会計士として働く。1999年カナーヴォン伯爵と結婚。一人息子エドワードの母。ハイクレアのガイドブックをはじめハイクレアに関する数々の著書を出版、歴史家として知られる。趣味は乗馬、読書。オフィシャル・サイトは
https://www.ladycarnarvon.com/ 山形優子フットマン/Yuko Yamagata-footman
フリーライター
上智大学文学部社会学科卒業。カルフォルニア州立大学心理学科でヒューマニスティック・サイコロジーを専攻、修士課程修了(ロータリー財団奨学生)。新聞記者を経てフリーライターに。在英約30年。イギリス人男性と結婚、3人の娘の母。著書に『憧れのイングリッシュガーデンの暮らし』(エディシォンドゥパリ)、『なんでもアリの国イギリス なんでもダメの国ニッポン』(講談社文庫)他。