日本人の総氏神が鎮座する聖地
伊勢参り
二見興玉(ふたみおきたま)神社・夫婦岩 (三重県)
心改まる新春、伊勢参り二見興玉神社より望む正月の夫婦岩と富士山。垂仁天皇の時代に、皇女・倭比売命(やまとひめのみこと)が、諸国を経て、天照大御神(あまてらすおおみかみ)を伊勢へ遷座したとされるが、最高神である天照大御神を祀る伊勢神宮は、日本全国の神社の本宗とされる別格的存在で、その神札(神宮大麻)は神棚の中心に祀られる。写真/Yuga Kurita・SEBUN PHOTO八岐大蛇(やまたのおろち)
斐伊川(ひいかわ)(島根県)
斐伊川は八岐大蛇(やまたのおろち)そのもの須佐之男命による八岐大蛇退治の舞台として知られる斐伊川。蛇が水神であることから、八岐大蛇は斐伊川そのものであり、毎年、村の娘をさらうのは、氾濫を暗示していると解釈される。写真/HIROYUKI YAMAGUCHI/SEBUN PHOTO・amanaimages
禊祓詞 みそぎはらひのことば
高天原(たかまのはら)に神留(かむづま)り坐(ま)す
神漏岐(かむろぎ)神漏美(かむろみ)之(の)命(みこと)以(も)ちて
皇御祖神伊邪那岐之命(すめみおやかむいざなぎのみこと)
筑紫(つくし)日向(ひむか)の橘(たちばな)の小門(をど)之(の)阿波岐原(あはぎはら)に
身滌(みそぎ)祓(はら)ひ給(たま)ふ時(とき)に生(あれ)坐(ま)せる
祓戸(はらへど)之(の)大神等(おほかみたち) 諸々(もろもろ)禍事罪穢(まがことつみけがれ)を
祓(はら)へ給(たま)ひ清(きよ)め給(たま)へと白(まを)す事(こと)の由(よし)を
天津神(あまつかみ)地津神(くにつかみ) 八百萬之神(やほよろづのかみ)等(たち)共(とも)に
天(あめ)の斑駒(ふちこま)の耳振立(みみふりたて)て
所聞食(きこしめせ)と畏(かしこ)み畏(かしこ)みも白(まを)す
通常2回奏上
[祝詞とは]
罪や穢れは日々の暮らしの中で身体の垢のように溜まっていくもの。それを清める方法に禊(みそぎ)と祓(はらい)がある。禊ぎは、身体を洗ってすすぐこと。そして、祓いは、祝詞を奏上することで取り除くことができる。「禊祓詞」は、祝詞の一種。神様に感謝し、罪や穢れを払ってくださいとお願いする内容。祝詞は神職だけでなく、誰でも奏上してよい。