藤野幸信さんが選ぶ「季節の贈り花」 今、この花を贈りたい! 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが“今贈りたい”おすすめの花をセレクト。その花を使った、新作ブーケ&アレンジメントをさまざまなバリエーションでお届けします。
記事一覧はこちら>> 12月の花「スイートピー」(後編)
前編の記事はこちらから>>「ファームたかお」さんはスイートピーの染めのスキルも高く、‘アッシュブルー’という人気の品種を生み出しています。その‘アッシュブルー’に、宿根スイートピー‘ブルーフレグランス’、ニゲラとデルフィニウム、スペアミントを合わせ、ボックスアレンジに。青い花が大好きな親友へのお誕生日の贈り花です。スイートピーにはこんな素敵なブルーもあります
ここ数年、注目を浴びているのが宿根スイートピーです。これまでのスイートピーはほとんどが一年草タイプで、ストレートな花茎に葉がついていない状態で出回ります。
ところが宿根スイートピーは枝分かれしていたり、花の近くまで葉がついていたり、スイートピーの特徴でもある巻きひげもついた状態で出荷されます。しかも、一年草のスイートピーにはない素敵なブルーもあります。
宮崎県の中部にある国富町で生産された宿根スイートピーの‘ブルーフレグランス’を初めて手にしたとき、透明感のある美しいブルー、庭で咲いているようなナチュラルな草姿に感動を覚えました。
宮崎県で生産される宿根スイートピー‘ブルーフレグランス’は、透明感のある淡いブルーの花色がとても魅力的。同県のオリジナル品種‘ムジカラベンダー’と‘ネオグレース’を加え、ユーカリを添えて束ねました。お世話になった東京の女性医師のかたへのお礼の贈り花です。しかも、甘くて爽やかな香りがとても心地よい!そして、巻きひげフェチでもある私にとって、くるくるっと巻いたひげのなんと愛らしいことか!まさにひと目惚れ状態でした。この新しいタイプのスイートピーが加わり、ますます贈り花のデザインの幅が広がりました。
宿根スイートピーも含め、これから1月中旬くらいまでの期間はとくに品種が豊富に揃い、クオリティーの高いスイートピーが出回ります。
なにしろ
1月21日は「スイートピーの日」なので、生産者さんもその日に出荷を合わせてきますので。ちなみに1月21日は松田聖子さんの名曲の一つ『赤いスイートピー』がリリースされた日でもあります。
藤野幸信/Yukinobu Fujino
広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を終了後、花の道に進んだ異色の経歴。感動する花束を多くの人に届けたいという思いから、市場からだけでなく自ら生産者情報を入手してお気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。著書
『大切な人への贈り花』も好評。
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藤野さんの上品でエレガントな花束が、空間を飾る素敵なアクセントに。コラムでは花にまつわるさまざまな記念日を紹介しています。 ・
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