里いものベーコン巻き
子孫繁栄&豊かな知識を授ける巻き物
里いもとベーコンをテリーヌ型に詰めるフレンチの前菜をヒントにしたもの。小いも、孫いもがたくさんつくことから子孫繁栄を意味する里いもを巻き物仕立てにして、知恵が増えるように願う。
材料(作りやすい量)里いも 5個(皮つきで約300グラム)
ベーコン(薄切り) 6枚
オリーブ油 少量
粉チーズ、粗びき黒こしょう 各適量
作り方(1)里いもはよく洗い、包丁で数か所に切り込みを入れる。皮ごと耐熱皿に並べてラップをし、電子レンジ(600ワット)で約10分加熱する。ラップをしたまま蒸らし、粗熱が取れたら皮をむく。
(2)台にラップを長めに敷き、ベーコンを縦にずらして並べ、手前に(1)をすき間なく1列に並べる。
(3)手前からラップごと持ち上げ(a)、里いもを芯にしてギュッと固めながら(b)きつく巻く。巻き終わったら逆におき、再びラップをひっぱりながらギュッと巻く。
(4)ラップの両端に余分ができるように縦におき、ラップをひっぱりながらぴったり包んですき間ができないように両端をギュッと結ぶ。冷蔵庫で20~30分冷やし固める。
(5)フライパンにオリーブ油を熱し、(4)のとじ目を下にして焼く。全体にきれいな焼き色がついたら粗熱を取ってラップで包み、冷蔵庫で30分冷やす。
(6)食べやすく切って器に盛り、粉チーズ・粗びき黒こしょうをふる。
日持ち ▷▷▷ 冷蔵庫で2~3日間
栗のパイ包み
きんとんの代わりにアーモンドクリームを
勝負運がアップする勝ち栗と、黄金色が金運上昇を意味するきんとん。おせちに欠かせない栗きんとんは、栗をアーモンドクリームとともに冷凍パイシートで包んで焼いたリッチなお菓子にアレンジ。今年はスイーツでいざ勝負!
材料(9個分)栗の甘露煮(水気をきる) 9粒
〔アーモンドクリーム〕・バター(常温にもどす) 40グラム
・砂糖 40グラム
・アーモンドプードル 40グラム
・卵白(常温にもどす) 1個分
・ラム酒(あれば)小さじ1/2
冷凍パイシート(正方形。解凍する) 1枚
卵黄 1個
作り方(1)ボウルにバターと砂糖を入れ、白っぽくなるまですり混ぜる。卵白を少量ずつ加えてよく混ぜ、アーモンドプードル、ラム酒を順に加えてそのつどむらなく混ぜる。
(2)オーブンを200度に予熱する。パイシートを9等分して卵黄を塗り、中央に(1)を小さじ1と栗の甘露煮1粒を順にのせる。
(3)生地の四隅を栗の上に集めて包み(a)、各辺をつまんで閉じる(b)。角を押して丸くし、閉じた面を下にしてマフィン型に入れる。
(4)200度のオーブンで約30分焼き、網にのせて粗熱を取る。
日持ち ▷▷▷ 冷蔵庫で2~3日
紅白かまぼこのペッパーチーズ&タプナード
作り置きできるディップでアレンジ
半月形が「日の出」を象徴し、並べるだけで彩りもよく、おめでたい紅白かまぼこ。アクセントにディップをはさむとクセのないかまぼこも個性的に。おつまみ感覚でワインも進む。
材料(2本分)かまぼこ(紅・白) 各1本
〔ペッパーチーズ(作りやすい量)〕・クリームチーズ 30グラム
・粗びき黒こしょう 小さじ1/2
〔タプナード(作りやすい量)〕・黒オリーブ(種なし。粗く刻む) 20個
・アンチョビー(フィレ。粗く刻む) 3~4枚
・アンチョビー油漬けの油(あれば) 小さじ1
・にんにく(粗く刻む) 1~2かけ
・オリーブ油 25ml
・ケイパー(酢漬け) 大さじ1
作り方(1)ボウルにクリームチーズと粗びき黒こしょうを入れ、むらなく練り混ぜる。
(2)タプナードの材料すべてをミキサーでペースト状にする。
(3)かまぼこは1.5センチ厚さに切り、中央に切り込みを入れる。紅には(1)を、白には(2)をそれぞれ適量はさむ。
日持ち ▷▷▷ ペッパーチーズは冷蔵庫で3~4日タプナードは表面をオリーブ油でおおえば冷蔵庫で1か月(冷凍も可)。
タサン志麻さん予約の取れないフリーランスの家政婦としてテレビや雑誌などで活躍中。その場にある材料や調味料、道具を使い、確かな技術と柔軟な発想で作る料理に注目が集まる。フランス留学をきっかけに自国のよさを再発見。母譲りのきもの好きで、20代の頃、休日をきもので過ごした時期もある。夫のロマンさんは日本のアニメやゲームに惹かれて来日。日本語で運転免許証を取るほど日本語が堪能。 〔特集〕おせちの食材をお洒落にアレンジ タサン志麻さんのフランス風おせち(全10回)
撮影/大泉省吾 スタイリング/梶井明美 ヘア&メイク/瑳峨直美 着付け/髙橋惠子 取材・文/井伊左千穂
『家庭画報』2023年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。