日本の絶景神社巡り 第17回(全19回) 心の平安と開運を祈願して、『古事記』ゆかりの神様に会いに行く、わが家に神様をお迎えする、という2つのアプローチで日本の神様と真摯に向き合います。
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2023年の十二支は“卯(う)”。生命力あふれる“卯”のパワーをいただきに、“うさぎ神社”へ。
宇治上(うじかみ)神社 [京都府宇治市]【学業成就】
2022年10月から新しく登場した「うさぎ張り子みくじ」。4色から好きな色を選ぶことができ、その愛らしい姿はSNSでも話題。高さ2.5センチ、初穂料300円。最古の神社建築に住まううさぎ
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宇治神社」に隣接する「宇治上神社」にも、“菟道”の「菟」にちなんで、うさぎみくじやお守りなどの授与品が並びます。両社は明治時代に分離しますが、平安時代にはあわせて“離宮明神”などと呼ばれ、「平等院」の鎮守社として賑わったといわれています。
平安時代中期にあたる1060年頃の材木が使用されている本殿は、最古の神社建築として知られ、1994年には世界文化遺産にも登録されました。中殿には父君・応神天皇が、向かって右手の左殿には弟君・菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)が、向かって左手の右殿には兄君・仁徳天皇が3柱並んで祀られています。
毎年人気で数量限定の「招きの土鈴」。干支であるうさぎが福を呼んでくれるはず。高さ11センチ、初穂料1700円。本殿。覆屋の中に御祭神を祀る内殿3社が収まっている。右手には唯一現存する桐原水が流れる。 Information
宇治上神社
京都府宇治市宇治山田59
- 【主な御祭神】菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)、応神天皇(おうじんてんのう)、仁徳天皇(にんとくてんのう) 【御神徳】学業成就・受験試験合格
撮影/本誌・西山 航 ●特集内の表記、ふりがなは各神社、著者の指定に準じます。
『家庭画報』2023年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。