フィレンツェと京都で、ともに長い歴史と伝統を誇り、卓越したクラフツマンシップで新たなチャレンジを続ける「グッチ」と「HOSOO」。互いのシグネチャーを融合させ、革新的な美をまとったバンブーバッグが、ここに誕生しました。
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自然界に見られる光と影のコントラストをデザインしたHOSOOオリジナルの西陣織のテキスタイルと、グッチのGGパターンが融合。ほのかに煌めく金銀の箔づかいや織物を立体的に表現する「ふくらし」という伝統技法によって、グッチのアイコンに新風が吹き込まれました。きもの姿に合わせれば品格とモード感が漂う装いに。バッグ「グッチ ダイアナ」(縦24×横27×マチ11センチ) 55万円(日本限定、数量限定発売) /グッチ(グッチ ジャパン) フィレンツェ×京都、美は国境を超えて
真に革新的な美しさ――それは単に奇を衒(てら)ったものではなく、伝統を礎としたクリエイションの先にこそ宿るものです。2021年に創設100周年を迎えた「グッチ」は今季、京都の西陣織の老舗「HOSOO」とコラボレート。バッグを彩るテキスタイルに、まさに互いの革新性を注ぎ込み、新たな逸品を創出しました。
今回のプロジェクトで誕生した3種類のテキスタイルについて、「単に西陣織でグッチのモチーフを表現したものではありません」と語るのは、HOSOOの12代目でありクリエイティブディレクターの細尾真孝さん。「私どもで大切に受け継いできたオリジナルの西陣織に、グッチのシグネチャーであるGGパターンやフローラを融合させて織り込むということは、技術的にも表現的にも新しく、高度な挑戦でした」。
金銀の箔や多彩な糸で一層ドラマティックな魅力を増した「グッチ バンブー 1947」と「グッチ ダイアナ」。時代も国境もクロスオーバーした、至高の美がここにあります。
同じフローラのモチーフでも、ベースとなる西陣織の技法や糸の違いで、それぞれに異なる魅力が加わります。右・色金糸を駆使し、遥かなる時を重ねた岩石層をイメージしたHOSOOのテキスタイルに、グッチのフローラをミックス。大輪の花が神秘的に咲き誇ります。バッグ「グッチ バンブー 1947」(縦15×横21×マチ7センチ)56万1000円 左・太さの異なる多種多色の糸と緯糸のレイヤー構造で繊細な色彩を表現したテキスタイルに、花のシルエットが美しく溶け込んで。同「グッチ ダイアナ」(縦24×横27×マチ11センチ) 55万円(ともに日本限定、数量限定発売) /ともにグッチ(グッチ ジャパン) 表示価格はすべて税込みです。 撮影/Fumito Shibasaki〈Donna〉 スタイリング/阿部美恵 取材・文/樺澤貴子