山田裕貴さん「“人の心を考える仕事”は僕の使命かも」。林真理子さんと新春対談

「今の環境を当たり前と思わず、感謝しながら過ごしたい」（山田さん）

ジャケット10万5600円　パンツ5万7200円　シャツ7万3700円　靴（参考商品）／すべてアミ パリス（アミ パリス ジャパン）　ネックレス7万7000円／ブランイリス（ブランイリス トーキョー）

林　月9ドラマはロースクールが舞台だそうですね。


山田　法律用語の長台詞は、日常的な台詞以上に体になじませないと演じられません。この忙しさがずっと続いているのは、キツいと思うこともあります。だから追えないニュースがいっぱいあって。林先生は大学の理事長になられたそうですが、理事長ってすごいことですよね。どういうことをされるんですか？

林　思った以上に組織が巨大で驚いています。でも週に5日、大学に通って、学生のために何ができるか考えています。ところで、山田さんは先程息抜きはしない、お酒も飲まないとおっしゃいましたが、ではほかに楽しいことは？　恋愛は？

山田　恋愛ができたらいいのですが、僕があまりに変わっているので、僕の感覚に誰もついてきてくれないんです（笑）。

林　相手のために自分が変わりたいと思うような出会いはないのかしら？

山田　変われないですね。そもそも友人とでも、一緒にご飯を食べようとなるだけで“縛られている！”と感じてしまって。

与えられた新しい舞台を楽しみ、羽ばたく一年に

林　早く苦労を分かち合える人と出会ってくださいね。年末年始は名古屋のご実家で過ごされるのでしょうか？

山田　上京して14年、お正月に帰ると甘えてしまうような気がして避けていて、2022年の正月に初めて帰りました。

林　きっとご両親は喜ばれたことでしょうね。私は逆に東京に出てきてからも結婚するまでは、年末年始だけは何だか実家で過ごさなければいけない気がして、毎年帰っていましたよ。一度だけニューヨークで年越しをしたことがありましたが。名古屋のお雑煮はどんな味ですか？

山田　母が大阪出身なので大阪の味なのかもしれませんが、澄んだおだしの普通のお雑煮です。子どもの頃は紅白歌合戦を見て、12時を回ったら近所の神社に初詣して、1日は母方の祖父母の家、2日3日は父方の家へとルーティンが決まっていました。

「特別な経験をさせていただいてる人生を楽しみましょう」（林さん）

林　最後に2023年を迎えるに当たっての抱負をお聞きします。

山田　エキストラから出発した自分が大河ドラマに出られるなんて思ってもいませんでした。 どんな時でも、ありがたい状況に感謝し、ありがとうっていえる自分でい続けたいですね。そして今あることを当たり前と思わずにやっていきたいです。先生の抱負は何ですか？

林　まずは健康。大学の理事長という新しい職場は、火中の栗を拾ってしまったような感もあるのですが、それをおいしいと感じるようでないと務まらないと思っています。“大河ドラマ俳優”だって“大学の理事長”だって、誰でもが体験できる仕事ではないのですから、お互いに与えられた運命を楽しんでいきましょう。