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「愛馬を通して自分らしい生き方を学びました」医師・小林暁子さんが語る馬の魅力

2023.01.06

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馬との豊かな暮らし(後編) 優しい眼差しで見つめながら、私たちの気持ちに寄り添い、状況を察して接してくれる馬。そんな賢く愛情深い馬を家族に迎え、豊かな暮らしを楽しんでいるかたたちがいます。「馬との出会いで生き方が変わった」というおふたりにその魅力を教えていただきました。前回の記事はこちら>>

医師・小林暁子さん
「愛馬とのコミュニケーションを通して自分らしい生き方を学びました」


小林暁子さん

競技会に出る際のウェアをまとった小林さん。愛馬のガイア(正式名はガイア フィロソフィーDD。オルデンブルグ。牝馬)も、正装用のクリスタルビーズが輝くヘッドピースを着けている。

49歳からスタートして競技会にも挑戦する日々



「乗馬は、いくつになっても始めることができるスポーツです」と話し、自身がそれを証明するのが医師の小林暁子さん。49歳の誕生日をきっかけに、幼少の頃から憧れていた乗馬を始める決意を固めました。

「あと1年で50代に入る人生を見つめ直したとき、やり残したことを考え、真っ先に頭に浮かんだのが乗馬でした」。

乗馬する小林さん

小林さんが挑んでいるのは、ドレッサージュという馬を正しく美しく動かせるかどうかを競う競技。

正装姿の小林さん

颯爽と美しい正装姿の小林さん。「ユニフォームが素敵なところも、乗馬に引かれた理由のひとつです」

一念発起していろいろ調べ始めたところ、「ロンドン五輪に最高齢の71歳で出場された法華津(ほけつ) 寛選手の話に感銘を受けました。1964年の東京オリンピック出場後、実業家として活躍されましたが、定年退職の後に、再び五輪に出場されたそうなのです」と小林さん。

サドルパッド

鞍の下に敷くサドルパッドと馬のイヤーネット、練習着との色合わせも楽しい。

そして今通う乗馬クラブを知り、50歳を待たずに体験乗馬をしたその日に入会を決定。これまで週3回、診察前の早朝に乗るのが習慣となるほどに情熱を傾けてきました。

10か月で乗馬検定2級を取得。神奈川県大会で競技の面白さに目覚め、今では定期的にさまざまな競技会に挑戦しています。競技会でより高い目標を目指すため、ついには自分の愛馬を迎えることにしました。

ご主人と小林さん

もう一頭の愛馬バンビと、医師であり、ご主人の小林弘幸さんと暁子さん。

「馬は多くのことを教えてくれます。乗馬の技術はもちろん、生き方について学んだことが大きい。人間は思い込みに囚われ、感情を押し殺して日々過ごしていますが、自然体であり包容力のある馬と接しているうちに、考え方が柔軟になりました。本来の自分が出てきて、人生が全く違う輝きを持ち始めたのです。馬は大切な家族であると同時に、先生でもあるのです」
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