キャスティングの妙が光る、個性豊かな豪華共演陣
家康を取り囲む強者(つわもの)たちも魅力的です。特に序盤、大きな存在となるのは、野村萬斎さん演じる今川義元。人質として預かった家康に目をかけ、幅広い教養を与えます。「義元公の教えは、家康の人間形成にも影響していると思います」。
もう一人は、織田信長。岡田准一さんが演じます。
「信長と再会して、最初に出会った幼い時の記憶が甦って以降、家康は信長に、ある種の恐怖と尊敬と憧れを抱くようになります。僕は、岡田くんがV6の時代に、ジャニーズJr.としてバックで踊らせてもらった直属の後輩なので、尊敬する先輩であり、同時に、家康と信長の関係性のように、ずっと頭が上がらない存在です(笑)。
そんな先輩に信長役をやってもらえて、すごく光栄です。大河ドラマの主演も経験していて、どうすればその空間がより面白くなるかということまで考えて動いてくれるので、まさに僕は、役柄同様に引きずられるような関係性でやらせてもらっています。最強の信長ですよ(笑)」
松重 豊さん、大森南朋さん、
山田裕貴さんらが演じる家康の家臣団も個性的です。
「早くも、現場で家臣団のみんなに会うのが楽しみになっています(笑)。一緒にご飯に行ったり、みんなで甲冑を着た状態で前室に入って、身動きできない苦労を共有できたことが大きい気がしますね。しかもこの間、心理テストをしたら、みんなタイプがバラバラで、バランスもいい。先輩方のおかげで、いいたいことをちゃんといえる環境にもなっています。そんな中で、僕は少しでも現場を楽しくできたらと思いつつ、なるべくテンポよく撮ってもらえるよう、待ち時間が長い時は口癖のように『今は何を待っているんですか?』といって、スタッフにプレッシャーをかけています(笑)」