威厳と品格を湛えた見事なハイジュエリー
大自然が生み出す美を余すところなく堪能できる煌めき。まばゆいばかりのオーラに満ちたイエローとホワイトのダイヤモンドが、互いの美を引き立て合います。「ザ トライバル」ネックレス(WG×YG×イエローダイヤモンド計41.2ct×ダイヤモンド計36.37ct)3億1760万円 イヤリング(WG×YG×イエローダイヤモンド計16.91ct×ダイヤモンド計4.84ct)8371万円/ともにグラフ ●お問い合わせ/グラフダイヤモンズジャパン クライアントサービス TEL:0120-667-687ブランドを体現する突き抜けたクオリティ
解説/山口 遼(宝石史研究家)
社名を隠してジュエリーだけを見て作り手を当てることは、まあ、ジュエリーに詳しい人ならできるでしょうが、そう簡単なことではありません。しかし、この「グラフ」のジュエリーに関しては、グラフ以外にはない、とわかる人が多いと思います。
グラフが最も得意とするイエローダイヤモンドと無色のダイヤモンドの組み合わせ、素材としてはシンプルなものですが、これほどに透明感のある美しいダイヤモンドを揃えるのは、極めて大変です。しかもカットが実に多彩です。
イエローダイヤモンドの方は、ラディアント、ペアシェイプ、オーバル、無色の方はラウンドブリリアントも混じっていますが、何といってもこのジュエリーの見所は全体のバランス感覚にあります。
中央のところにスクエアのイエローダイヤモンドを置き、その下に扇状にダイヤモンドを配し、全体に白と黄色をバランスよくまとめたあたりは、実に見事です。
ちょっと専門的なことになりますが、カラースケールでHとかIで表示されるものより劣る黄色のダイヤモンドは、濁りともいうべき色が混じっていて、決して美しいとはいい難い。
濁りのない黄色のものだけを、昔はよく小鳥の色をとってカナリーと呼びましたが、これこそがそのカナリー色の見本のようなジュエリーです。シンプルながら威厳のある作品、流石はグラフならではの名作です。
表示価格はすべて税込みです。
撮影/栗本 光
『家庭画報』2023年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。