京都の人気割烹「祇園 にしかわ」の二番手だった清水唱二郎さんが生まれ故郷に帰り、近鉄奈良駅の近くにお店を構えました。塗りのカウンターやおくどさん、茶釜がしつらえられた風情のある空間で、師匠譲りの目にも美しい料理がコースで楽しめます。
「八寸は歳時に則った趣向、お椀はいちばん大事にしているだしのうまみ、造りはいい魚を包丁の切れ味とともに味わってもらいたい」と清水さん。 一品一品に腕をふるい、ご飯はお客さまごとに土鍋で炊き、最後は抹茶と自家製の菓子が出されます。写真は鼓と横笛の器に白魚や貝類、山菜や春野菜の料理を盛った春の八寸(手前2品)と「鮑とうぐいす豆腐の煮物椀」(奥)。テーブル個室とお座敷もあります。昼は5000円、夜1万円~。要予約。
『家庭画報』2017年4月号掲載
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