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直訳すると、ひとひらの雪。ベル型の花が愛らしい「スノーフレーク」

2023.03.06

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

スノーフレーク


スノーフレーク
下向きにベル型の白い花が咲く様子が清楚でとても素敵。葉の茂り具合を見ると、数年は据え置きで育っている株のようです。

■属科・タイプ:ヒガンバナ科の秋植え球根
■花期:3月上旬〜4月中旬

■草丈:20〜45cm

白いベル型の花が咲きならぶさまが愛らしい


「ひとひらの雪」。そんな直訳が本当に似合う花だと、この花を見かけるたびに思います。細長い葉がたくさん茂る株の上部にまるで雪片が舞い降りたかのように白い花を咲かせる姿は、清楚で美しく、スノーフレークはやっぱり素敵だといつも感じます。

シャープな葉がスイセンに似ていること、花がスズランのようなベル型なことから、和名はスズランスイセン。原産地は中央ヨーロッパ及び地中海沿岸で、日本に渡ってきたのは昭和初期だといわれています。比較的新しい花のため、広く認知されたスイセン、スズランの名前を和名に取り入れたのでしょう。

よく似ているといわれる花にスノードロップがありますが、スノードロップが渡来したのはスノーフレークより少し早く明治末期といわれています。スノードロップの和名はマツユキソウ(待雪草)ですが、スノーフレークのもう一つの和名がオオマツユキソウ(大待雪草)というのは、先に渡来したスノードロップより草丈が大きいという比較でつけられたもの。

花名を見ると、どちらが先に日本に渡ってきたのか推測できるのもおもしろいと思います。

スノーフレーク
1本の花茎に1〜4個くらいの花がつきますが、それが並んだ様子があまりにかわいらしくてパシャリと撮影。

個人的にはスノーフレークとスノードロップは、花期も株姿も異なり、明確に違いがわかると思うのですが、スノーという名前で混同してしまう方も多いようです。スノードロップは早いところでは1月から咲き出し、スノーフレークはちょうど今頃から咲き出します。また、スノードロップの一般的な品種は草丈は高くても15cmほどと、スノーフレークに比べるとかなり低いのが特徴です。

ただ、どちらも白い清楚なベル型がかわいらしく魅力的であることは変わらず、散歩道で見かけるとワクワクした気持ちになります。とくにスノーフレークは育てやすいため、見かける機会が圧倒的に多く、個人邸の庭や門周りなどで咲く姿を目にします。耐寒性が強く丈夫な性質で、一度球根を植えたら、掘り上げることなく数年は咲き続けてくれるので、初心者にはおすすめの花です。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★☆☆☆☆

球根の植えつけ適期は10月〜11月。日当たりがよく、水はけのよい土壌に植えます。明るい日陰でも育ちます。植えつけ時に元肥を施せば、追肥の必要はありません。球根の芽の出るほうを上にして、球根3球分の深さに植えます。地植えの場合、植えつけ時にたっぷり水やりすれば、あとは雨まかせでかまいませんが、土壌の乾燥が激しいときにはたっぷり水やりします。花が終わったら花首の下でカットし、葉は自然に枯れるまでそのままにします。植えっぱなしでも数年は花が楽しめます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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