新作「ビオラ」大集合！人気のトレンドは？ベランダガーデニングにもおすすめ

ビオラ

ライトブラウン×イエローという花色には珍しい色合わせの‘キビのお昼寝’という品種。花径2cmほどの極小輪です。

■属科・タイプ：スミレ科の一年草
■花期：10月下旬〜翌年5月

■草丈：10〜20cm

個性的で魅力的なビオラがたくさん咲いています

冬の間に植えつけたビオラの苗は小さいまま寒さに耐えていましたが、気温の上昇とともに葉がどんどん増え、株が大きくなってきます。花も次々と咲き出し、3月中旬からは株を覆うくらい花を咲かせた姿が楽しめます。ところで、少し前から個性的な花色や花形のビオラがどんどん増えていると感じませんか？

ビオラには熱心な愛好家がとても多く、なかには個人で育種をされていて、とても個性的なビオラを生み出しているのですが、花苗の生産まではできないので、そういう魅力的な品種も愛好家の間で楽しむ程度でした。

それが10数年くらい前から個人育種の品種の花苗を大量に生産し、広く普及させるような動きが現れ、また、育種と生産を行う花農家さんも増え、最近では珍しいビオラでも手軽に入手できるようになっています。

それはビオラが大好きでたまらない私にとっては、このうえもない幸せなことで、毎年お気に入りの品種を10種くらいベランダで栽培しています。


育種と生産をする高知の花農家さんの3月のハウスの様子。ここにあるビオラはすべてまだ世に出ていない新品種。棒が立っているのは、種苗会社や園芸店などが「これは買いたい」と意思表示したもので、それらが翌春に市場に出回るようになります。

新作のビオラにはファッションのようにトレンドがあり、ここ最近ではニュアンスカラーといわれる少し褪せた色合いが人気を集めています。

また、花サイズが1〜2cmほどの極小輪品種も注目されていて、私もそのかわいらしさに魅了された一人です。それらの品種も園芸店で手軽に入手できるようになり、観光ガーデンや個人邸の外周りの植栽でも植えられているのをよく見かけます。私が育てているのと同じ品種が咲いているのを散歩道で見つけると、私のほかにもその品種を気に入った方がいるんだなととてもうれしくなります。

下のmemoでは、個人育種家が生み出した個性的なビオラをたくさん紹介します。

栽培の難易度

ビオラは耐寒性があるので、苗は冬の間に植えつけ、寒さに当てると丈夫に育ちます。日当たり、風通しのよい場所に植えつけます。元肥として緩効性肥料を施し、その後は月に1回、追肥をします。地植えの場合は土壌がからからに乾いたらたっぷりと、鉢植えで雨に当たらない場所に置いている場合は、3日に1回程度水やりします。日当たりが足りなかったり、水やりをしすぎると茎がひょろひょろと伸びてしまうので気をつけてください。花弁の縁がくるっと巻いてきたら、花茎の根元から摘み取ります。しおれるまで待たず、早めに摘み取ることで、次の花の開花を促せます。

【難易度】
★　容易・初心者向け
★★　標準・初級〜中級者向け
★★★　少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★　難しい・上級者向け
★★★★★　栽培環境が限られる