『ポール・ヴァーゼンの植物標本』
撮影/加瀬健太郎 装幀/黒田益朗ポール・ヴァーゼン 堀江敏幸 文/リトルモア東京・文京区の古道具店「ATLAS」の飯村弦太氏が、南フランスの蚤の市で見つけた約100年前の植物標本。
ポール・ヴァーゼンという若い女性によるこの標本がそれまでに見てきたものとは異なることを見て取った氏は、これを入手し、日本で展覧会を開く。それをもとに出版されたのが本書だ。
手書きの植物名も含め、学術的な手つきを超え、作る喜びに溢れた標本95点が掲載されている。加えて、作家の堀江敏幸氏による掌篇「記憶の葉緑素」が収録され、本書をさらに味わい深いものとしている。
「#今月の本」の記事をもっと見る>> 『家庭画報』2023年2月号掲載。
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