写真では花色が白に見えるが、実際はごく薄い紫色。2月下旬から咲き出すユキワリイチゲの可憐な花を見つけると、春にまた近づいたと心がときめく。ユキワリイチゲの可憐な姿に思わず胸キュン
日本のスプリングエフェメラルの中でも人気があるのが、キンポウゲ科のイチリンソウです。
なかでも栽培が難しく、なかなかお目にかかれないユキワリイチゲが、神代植物公園ではその可憐な姿を見せてくれます。
漢字では「雪割一華」と書きますが、一華とは1茎に1輪の花を咲かせるという意味です。
日本の固有種で関東から以西、特に関西方面に自生が見られます。
ごく淡い薄紫の花がとても上品
健気に咲く様子はまさに「春の儚きもの」
葉は冬の間から茂っているため、花が咲く頃には深い緑色になっているのも特徴です。日差しがない日には花を閉じてしまうので、お天気のよい日を選んで、ぜひお出かけください。
セツブンソウの花はしべの薄紫、また細い葉のせいかとてもモダンに見える。節分の頃から花が咲き出して、4月の上旬まで楽しめる。順番待ちして撮影したほど希少だった
セツブンソウも見ごろに
さて、1月に東京・立川の昭和記念公園で、咲き始めの1株を見つけたセツブンソウですが(
1月24日配信号でご紹介)、神代植物公園では、この時期になるとかなり花数も増えてきました。
昭和記念公園ではたった1株を順番待ちして撮影しましたが、あちらでもそろそろ咲き揃っている頃。しべの薄紫色の美しさ、しゃがんでぜひ花をのぞき込んでみてください。