咲き始めのミニ系ラッパズイセン。スイセンはストレートに伸びるシャープな葉も魅力的。凜と咲くミニスイセンに早春の空気感を味わう
2月の下旬には、スイセンの中ではニホンズイセンに次いで開花の早いミニスイセンも咲き始めました。スイセンのさまざまな品種が咲き揃うのは3月下旬〜4月ですが、まだ寒さの残る中で咲くミニスイセンは、きりりと引き締まった表情がとてもよく、早春の空気感によく似合うと思います。
艶やかな花色で人目を引きつける八重寒紅。神代植物公園の「うめ園」も見応えがあるので、ぜひ立ち寄ってみて。見ごたえ抜群のうめ園で春気分に浸る
神代植物公園には72品種、210本のウメが見られる「うめ園」もあり、寒波の到来にも負けず、華やかに咲き誇っています。
遅咲きのウメは3月下旬まで楽しむことができるので、人の多い盛りの時期をあえて避け、少し遅めに出かけるのもおすすめです。
神代植物公園では、春を迎える前に園路などの補修工事が行われていますが、地面に目を落としての散策なら問題なし。
フクジュソウ、ユキワリイチゲ、セツブンソウなどはあちらこちらで咲いているので、地面の色づきを探しながら、春の散策をのんびりと楽しんでみてください。
Information
神代植物公園
東京都調布市深大寺元町5-31-10
高梨さゆみ/Sayumi Takanashi
ガーデニングエディター
イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。現在は、種苗会社の会員向け月刊誌のほか、園芸雑誌などの編集に携わる。