創業以来、日本の旅館文化を守り、お客の心に寄り添うもてなしを大事にしてきた料亭旅館ですが、コロナ禍に大胆な改装をスタート。2022年10月にwithコロナ時代の“新基準客室”と名付けた13の客室を誕生させました。
石庭を一望する120平方メートルの特別室「胡蝶」のリビング。ミニバーを備え、ドリンクフリー。全室ゆとりのあるリビング、安眠熟睡を叶えてくれるベッドを設けた寝室、部屋食可能な和室の3間で構成し、プライベートに楽しめる優雅な銀泉や独立した水回りスペースを併設。
窓を開けなくても空気交換できる高機能な換気設備や、手を触れずにドアが開く非接触型自動扉を導入し、近未来の日本旅館のあり方を創造する、今のライフスタイルにフィットしたより清潔で快適な空間に生まれ変わりました。
一方、長年こだわってきた和の造作やしつらいは新しくしながらも「欽山」らしさとして残し、日本の宿泊文化を温泉や日本庭園とともに継承。変わるものと変わらないものがあることで双方が際立ち、新しい宿での滞在が心に深く刻まれます。
塩分と鉄分を含む茶褐色に輝く金泉は大浴場「つづみの湯」で思う存分楽しめる。下のフォトギャラリーで詳しくご紹介します。 Information
有馬温泉 欽山
兵庫県神戸市北区有馬町1302-4
- 1室2名利用で1泊2食付き1名5万2800円~ご紹介した「胡蝶」は同9万9000円~、「吉兆」は同16万5000円~(すべてサービス料込み) 全31室 IN15時/OUT12時 週2日休館 小学生以下不可(一部期間を除く)
撮影/角田 進 取材・文/西村晶子 ※宿泊料金には別途入湯税がかかる場合がございます。料理や食材内容は天候等の事情で変更になる可能性がございます。予めご了承ください。
『家庭画報』2023年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。