映画化もされた吉田修一さんの大ベストセラー小説『悪人』が舞台化されます。それも、中村 蒼さんと美波さんによる2人芝居として! 出会い、寄り添い、逃避行の末に引き裂かれる孤独な2つの魂は、濃密な小空間でどう響き合うのか? 長崎の港町に住む若者・祐一を演じる、中村さんに話を伺いました。
――今回の舞台の話を最初に聞いた時、どんなふうに思われましたか?
「映画で観たあの『悪人』が2人芝居に!?と、まず驚きました。と同時に、声をかけていただいて光栄だな、是非やりたいなと思いました。脚本を読んだ時も、その世界観に自然にスッと引き込まれて。もちろん不安もありますし、大変だろうなとは思うんですが、2人しか出ない舞台も、ずっと出ずっぱりというのも初めてなので、楽しみにしています」