「食べなければやせる」のは大間違い。人間の体には飢餓に対する防御反応が備わっている。食事を抜く方法でやせたいのならゆっくり食べて血糖値を正常に上昇させることが肝心です。一方で、食べるのを我慢し続けて、エネルギーが足りなくなると体は省エネ化を図り、基礎代謝を低下させます。そのため、食事を抜いているのにやせないといった現象が起こります。
「太りたくなければ体を飢餓状態にしないことです。すなわち、おなかがすかないように食事の回数を増やせばよいのです」と池田先生はアドバイスします。
一日の食事量(摂取カロリー)を決め、それを細かく分けて食べるのがダイエットには効果的。「食事の回数と減量効果の関係を調べた研究では一日2回より4回に分けて食べたほうがやせることがわかっています」。
一日3回の場合は食事の間隔が6時間未満になるよう調整するのがポイントです(下表参照)。
●食事の間隔は6時間以上あけない
朝食、昼食、夕食をとるタイミング
『科学が証明!「 食べる時間」ダイエット』(池田充宏著・徳間書店刊)を参考に作成体が飢餓状態にならないように食事の間隔は6時間未満を基本とする。夕食が遅くなる場合は昼食と夕食の間に軽食(菓子類はNG)をとり、食事の間隔を調整する。すると夕食の量も自然に減る。また、体内時計のリズムをつくるために夕食から朝食までの時間が最も長くなるようにすることも重要だ。
あなたも食事を我慢しないで回数を増やしてみませんか。
イラスト/平松昭子 取材・文/渡辺千鶴
『家庭画報』2023年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。