自身を託すフレグランスと出会う 最上級の香りをまとうという贅沢 第4回(全12回) より自分らしいフレグランスを求める女性が増えている今。香りが自分の個性と響き合い、魅力を高めてくれるから、「私」という存在をそのまま委ねたくなる。その確かなクオリティが、自信をも授けてくれる。そんな香り選びの指針を、エクスクルーシヴなフレグランスとともにご紹介します。
前回の記事はこちら>> ラグジュアリーメゾンからの誘い
希少な香料を惜しみなく用いた特別な香りの世界へ
メゾンにとって、ブランドが貫く信念や普遍的なスタイルを感覚に訴えて語らせることができる香りは、不可欠な存在です。極上の香料にも調香にも一切の妥協なく、メゾンの粋を極めた特別なコレクションをご紹介します。自分自身の個性を重ねたくなるただひとつの香りが見つかるかもしれません。
素材が秘めた魅力が解き放たれ、リズミカルにハーモニーを奏でる。求めていたのはこんな軽やかで雄弁な香り
〈ともにオードトワレ〉 各100ml 3万9820円/エルメスジャポンHERMÈS(エルメス)
「エルメッセンス」
メゾンのエスプリとその自由な発想、独自性を凝縮したこのコレクションは、まるで香りが奏でる詩のように。調香師は思うがまま、まったく異なる個性をもつ素材を大胆に組み合わせて意表をつきながらも、美しく洗練された香りに仕立ててきました。
自然と向き合い、素材と対話して、その隠れた魅力を引き出す「エルメッセンス」のフレグランス。それは心と感覚を、タペストリーのように紡いでいきます。
(1)ヴィオレット ヴォリンカ
慎み深さを象徴し、たおやかではかなげなニオイスミレ。専属調香師のクリスティーヌ・ナジェルが、そのパウダリーで繊細な香りを、エルメスの皮革製品に使われる力強いヴォリンカレザーと組み合わせることで、その秘められた輝きを引き出した新作。
(2)ローズ イケバナ
「余分なものをそぎ落とした美」を追求する、日本の生け花に着想を得て。バラの花びらの柔らかさと、カリッとしたルバーブのコントラストが際立つ、フレッシュで人気の高い香りです。
※フレグランスは、香料濃度の高いものから〈パルファム(香水)〉〈オードパルファム〉〈オードトワレ〉になります。特別に記載のない製品はすべてオードパルファムです。〈パルファム〉〈パルファン〉〈パフューム〉と記載されているものは、ブランドの表記にならったもので、すべて同意になります。 〔特集〕自身を託すフレグランスと出会う 最上級の香りをまとうという贅沢(全12回)
表示価格はすべて税込みです。
撮影/KAZ ARAHAMA スタイリング/阿部美恵 取材・文/巽 香
『家庭画報』2023年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。