細長いエントランスの奥に広がるロビー。都会の真ん中にいることを忘れさせてくれる、清々しい空間が迎えてくれます。ホテルのコンセプトである“自然、植物を尊重する現代のパラス”が、この空間にはっきりと表されています。大きな窓の向こうに見える中庭では、水の流れる音を聞きながら食事やドリンクを楽しむことができます。“自然”と“ラグジュアリー”が共存したパラス
サントノーレ通りといえば、高級ブランド店がウインドゥの美しさを競い合う、パリでもひときわファッショナブルな通りです。そこに位置する、アールデコ建築の2棟を大改造して2011年に開業したのが「マンダリン オリエンタル パリ」です。注意していないと通り過ぎてしまうほど控えめなエントランス。まるで茶室の躙口のよう……。そこから館内へと足を踏み入れると、表通りの喧騒から離れた、心からくつろげる“都会のオアシス”へと舞台が一変するのです。
スラリとした若いドアマンのお出迎えに気をよくしてロビーに到着すると、絶妙のタイミングで「シャンパーニュはいかがですか?」と声をかけられました。ソファに身をあずけ、冷えたシャンパーニュでひと心地。どなたかのお宅のサロンでもてなされているような雰囲気でチェックインをします。