教えてくれたのは 樋田和彦さん ヒダ耳鼻咽喉科・心療内科院長。日本ホリスティック医学協会顧問。西洋医学と東洋医学の知識を用いて、体と心を総合的に診療。自然治癒力を引き出す治療をしている。
手は“人体の縮図”。瞑想との相乗効果で自然治癒力の高まりも期待
「ただ手を振るだけの『手振り瞑想』 は気分を落ち着かせるだけでなく、痛みや不安を取りのぞくことが可能です」と、耳鼻科医の樋田和彦さん。
瞑想を行うときは、何も考えず集中するとその効果が高まるもの。この手振り瞑想も、目を閉じてただ無心に手を振るだけでいいのだそうです。
「気分の赴くままに手を振ると、なぜか気分が軽やかに。それは手振り瞑想を行うと自律神経が整うだけでなく、脳の快感ホルモンである『エンドルフィン』の分泌まで高まるから。不眠の改善にも効果的です」
この手振り瞑想は、韓国の「高麗手指鍼(こうらいしゅししん)」という鍼灸治療法の考えの下、樋田さんが考案しました。
「高麗手指鍼では、手は“人体の縮図”と考えられます。手を振ることで全身への刺激につながるのでしょう。瞑想との相乗効果で、自然治癒力が高まり、体の痛みや不安が消えることも。私自身もめまいが治りました。ぜひお試しを」(樋田さん)。
【手振り瞑想のやり方】
1.目を閉じて両手をバタバタ
目を閉じ、両手の力を抜いて胸元で構える。手についた水滴を払うように手を振る。
2.両手で円を描くように振る
円を描くようにゆっくりと両手を振る。 気持ちいいと思うだけ行う。
手振り瞑想により期待できること
頭痛など痛みの改善高麗手指鍼は痛みを緩和する効果が高いことで知られています。手振り瞑想は効率的に手全体を刺激することで、痛みを緩和させる効果が期待できます。
イライラや不安の解消目を閉じて、ただ手を振ることに集中すると、脳疲労が軽減。副交感神経が高まり、リラックスするのでイライラや不安もスッと消えてしまいます。
睡眠の質が向上し疲労が回復瞑想で自律神経のバランスが整うと、よく眠れるように。すると、疲れが取れて自然治癒力が高まり、さまざまな不調を改善する力が戻ってきます。
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URL:
https://www.karakoto.com/ この記事は、『からだにいいこと』2023年4月号の内容を抜粋・再構成したものです。 監修/樋田和彦 撮影/古谷利幸(F-REXon) モデル/藤岡サラ ヘアメイク/千葉智子 イラスト/しまだなな