EDITOR’S REPORT 編集部員が街に溢れる情報の中から読者の皆さまに役立つものを厳選して紹介します。新しくオープンしたレストランやショップ、アイディアが光る新商品など、日々の暮らしをより楽しく、豊かにしてくれる情報をお届けします。
記事一覧はこちら>> 那覇市・首里城の再建が近づくにつれ活気を増す城下町、首里当蔵町。その一角に、沖縄伝統の美しい布に出合える複合施設「首里染織館suikara(すいから)」が誕生しました。
鉄筋コンクリート造りで3階建て。王族や貴族、士族のためにも織られた、格調高く洗練された「首里織」や、琉球特有の色彩が美しい染め物「紅型」のきものや帯が常時数十点並ぶ、県内最大のギャラリー&ショップです。
展示品も購入可。厳格な検査を経た一級品からお得な訳あり品まで、ここにしかない作品ばかり。左の名古屋帯は53万2400円。「琉球びんがた事業協同組合」と「那覇伝統織物事業協同組合」の新しい拠点兼工房で、組合員の最新作が展示販売されています。
間近で製作現場を見学することができるうえ、約1時間でできるトートバッグ(3520円~)のほか、数日かけて完成させる本格的なストール(9万7000円~)や半幅帯(14万9050円~)の体験プログラムもあります。
工房では製作現場を見学したり、体験したりできる。ショップに並ぶシャツや小物、インテリアグッズは、20代から70代の作り手が伝統技術を継承しながら、現代の暮らしに合う色やデザインに発展させた見事なものばかり。
ギャラリーとショップは約200平方メートルあり、ゆったりと買い物ができる。きものや帯のほか、シャツや額装もオーダーメイドが可能で、自分のきものを持参してコーディネートしてもらうこともできます。
首里織のクッション(45×45センチ、各2万1044円)ご朱印帳(縦16×横11センチ、各7049円)。琉球の生きた伝統工芸に出合い、触れることのできる心躍る新たなスポット。次回の沖縄旅行の楽しみにしてはいかがでしょうか。
Information
首里染織館suikara(すいから)
沖縄県那覇市首里当蔵町2-16
表示価格はすべて税込みです。
『家庭画報』2023年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。