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風船のような“さや”もおしゃれ。「ニゲラ」で作る 草原のようなナチュラル花壇

2023.04.22

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

ニゲラ


ニゲラ
ニゲラの青花と白花。どちらも‘ミスジーキル’という品種です。花の回りに糸状の苞がついているのがわかりますか?

■属科・タイプ:キンポウゲ科の一年草
■花期:4月〜6月

■草丈:40〜100cm

どこに植えても草原のようなナチュラルさをもたらします


ニゲラが咲いていると、そこが公園の花壇でも、個人のお宅の庭であっても、草原に咲いている景色が頭に浮かびます。そんなナチュラルさがニゲラの魅力ですが、そのナチュラルさはいったいどこからもたらされるのでしょう。

ニゲラには花の回りを苞(ほう)と呼ばれる糸状の葉が囲んでいるのが特徴で、花弁に見える部分はがく片です。糸状の苞があることで、花を見ると必ず緑が目に入り、また花の輪郭もふわっとするのが、ナチュラルさをもたらす理由ではないかと私は考えています。

ニゲラを群生させると苞が花にかぶさるようになるため、草原に咲いているような自然な雰囲気を感じさせるのかもしれません。

ニゲラ
風船のようなさやがキュート!膨らんだ直後は緑色に赤紫の筋が入っています。これがどんどん赤紫に変わっていきます。

プロのガーデナーさんもよくニゲラを利用しますが、花後につくタネを含んださやのおもしろさまで計算に入れてデザインしている場合が多くあります。

風船のように膨らんださやは、緑と紫の2トーンになり、それが個性的でとてもしゃれているのです。そのさやの色を踏まえて花後の花壇の色合わせをしているところもあり、花が終われば植え替えて終わりではなく、春から初夏へと変化しながら継続していく花壇も素晴らしいと感じます。

ちなみにニゲラとはラテン語で「黒い」を意味するnigerが語源です。膨らんださやの中にはその語源となった黒いタネが入っています。なお、一年草ですが、こぼれタネでよく増えるので、毎年同じ場所でニゲラが咲いている光景をよく見かけます。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★☆☆☆☆

日当たりがよく、水はけのよい土壌に植えます。植えつけ時に元肥を施し、たっぷり水やりしたら、その後の水やりは雨まかせでかまいません。土壌がからからに乾燥したときには、株元に水やりをします。追肥の必要はありません。花後のさやも楽しむために、終わった花がらはそのまま残しておきます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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