開幕戦の緊張を癒やす美ら海と穏やかな空気。「琉球ゴルフ倶楽部」
ゴルフの楽しみとして筆頭に挙げられるのは、なんといってもゴルフ場ではないでしょうか。これから3回は、私の思い出のゴルフ場を紹介します。
砲台グリーン奥に海が広がる南コース4番ミドルホール。2打目地点からは絶景が。初回は「琉球ゴルフ倶楽部」。
那覇空港から車で約30分、シーサーとガジュマルの木が出迎えてくれます。美ら海(ちゅらうみ)を見晴らす広大なコースには、デイゴやハイビスカスなどが季節折々に咲き誇ります。南国らしい気持ちのよさは、テレビ観戦の映像からでも伝わることでしょう。
なぜ初回にこちらを選んだのか。それは、3月より始まる国内女子ツアーの開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」の舞台であり、選手にとって格別な思い入れのある場所だからです。
オフシーズンに自身の課題に取り組み迎える初戦は、その成果を試す場です。シーズンの始まりの一打である1番ホールのティーショット。手に汗握る緊張を一緒に感じてもらいたいです。私も1番ホールはとても緊張しましたが、沖縄のゆったりとした空気が心を落ち着かせてくれました。
3月は海風が強く、ここをパーセーブできると“その年はよい”と思える特別なホールでした。また左側に池、右側に2本のガジュマルが並ぶ15番ミドルホールは難所。ドラマティックな展開に期待です。
「フレッシュゴーヤジュース」と「コンビーフとスパム入りゴーヤチャンプルーセット」。「これを食べると今年も頑張ろうと気合が入ります」。居心地のよいゴルフ場なので、機会があれば現地観戦をおすすめします。選手と並行すれば、約1万2000歩を歩けます。試合を楽しみながら美しい自然の中でウォーキングし、そして沖縄のパワーフードも楽しんでください。
コース内売店の名物おにぎり「ポークたまご」とおでん。「テビチはコラーゲンたっぷりで肌がプルプルになります」〔服部道子プロに教わりました〕
Q 現地観戦ならではの楽しみ方を教えてください
A プロの“練習”にご注目を!上達のヒントが得られます。試合の興奮を直に味わえるのが現地の醍醐味ですが、試合前の選手の練習風景にも注目してください。
例えば、アマチュアのかたはドライバーを中心に練習しますが、プロは小さな番手を入念に練習します。ドライバーは7、8球ほど。“試合を想定した練習”なので1球1球が大切です。50球の使い方は参考になると思います。
ご自身の練習の際も、1球を本番と同様に熟考しながら打ってみてください。
服部道子プロに教わる 人生を豊かにするゴルフ
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私の愛するゴルフ場1 「琉球ゴルフ倶楽部」
服部道子(はっとりみちこ)11歳から競技を始め、1984 年に日本女子アマ選手権を当時の史上最年少で初制覇。85年、全米女子アマを当時の史上最年少かつ日本人として初優勝。アメリカ・テキサス大学に留学しNCAAリーグで10勝。98年に年間5勝を挙げて賞金女王に輝く。現在はゴルフオリンピック日本代表女子コーチを務める。ゴルフトーナメントのテレビ解説やコラムも執筆中。
服部道子さんへの質問をハガキでお寄せください!宛先 〒102-8187 東京都千代田区九段北4-2-29
(株)世界文化社 家庭画報編集部
「ゴルフ連載」係
・当社の個人情報のお取り扱いに関して>> 撮影/鍋島徳恭(琉球ゴルフ倶楽部)
『家庭画報』2023年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。