母娘(おやこ)いっしょにもっと元気で、いきいきと 第2回(全11回) これからの日々を心身ともにもっと健やかに過ごすためのさまざまなヒントをお伝えします。たとえば、母と娘がよい関係で年を重ねるコツ、いつまでも美しく若々しくいる秘訣、健康のためにできること──などなど。母、娘どちらの立場のかたにも役に立つ「人生を豊かにするヒント」を一緒に探していきましょう。
前回の記事はこちら>> 家族だからこそ優しく、真摯に。母と娘――年を重ねて深まる絆(後編)
仕事に加え、最近は子育てにも忙しい日々を送る真麻さんと、長年、夫の高橋英樹さんを公私ともに支えてきた、美恵子さん。仲よし家族として過ごしてきた日々を振り返り、今だからこそ話せるお互いの本音も語っていただきました。
母・高橋美恵子さん(エル・エージェンシー、 おまんじゅう社長)
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娘・高橋真麻さん(フリーアナウンサー)
前編の記事はこちら>>「孫たちの成人をお祝いするまでは、とにかく体を大切に、ずっと健康であり続けたいと、よく主人とも話しています」と美恵子さん。「誰にも頼らず、頑張って仕事と育児を両立したいと思いつつ、まだまだ両親の前では娘として甘えてしまうことも」と真麻さん。いつまでも仲よく、そして健康であり続けたい
真麻 2人の子どもとの毎日は想像以上に大変だけれど、そんな中で唯一、精神的に甘えられるのは、やっぱり親。ちょっとつっけんどんな口をきいてしまうことがあるのは申し訳ないですが、ありがたいことだと思っています。
美恵子 真麻と孫たちを長く見守り続けるためにも、とにかく元気でいないとね。
写真の1枚1枚に、家族の思い出が詰まっています。「2人の孫たちは、幼い頃の真麻にそっくりなんです」と美恵子さん。真麻 パパとママはとても絆が深くて、どちらが欠けても成立しない関係。だからいつまでも2人揃って健康でいていただかないとね。
でもママは若い頃から時間の使い方が本当に上手で、毎朝お化粧をしながら開脚ストレッチをしたり、掃除をしながら爪先立ちになったり、生活の中に“ながら運動”“ながら美容”を取り入れていたから、今も姿勢もいいし、体力も衰えない。
美恵子 忙しくて時間がなかったから、自然に習慣になったのね。
真麻 サプリメントもいろいろ飲んでいるでしょう?
美恵子 サプリメントもいいけれど、基本の食事も大切。食材は赤、白、黄色、緑、黒の5色を毎日必ず摂るようにしなくては。
真麻 私は精神力で頑張るばかり。ネイルも塗らない、エステも行かない、運動は嫌いで、授乳が終わったのでお酒も飲むし、悪いお手本です。
唯一続けているのは週に1度のピラティスくらい。でも、無理な節制をしないことがストレスフリーの秘訣。昔は思い悩むと1週間も10日も引きずる性格だったのに、最近は嫌なこともすぐに忘れることができるのが、私の自慢です。
美恵子 ストレスフリーはいいことだけれど、真麻も子どもたちのママなのだから、これからは健康にも気を使うようにならないとね。
真麻 今まで感謝の気持ちを何も形にすることができなかったけれど、孫の顔を見せられたことで親孝行できているのかな、と最近は思うようになりました。これからもずっと見守っていてください。
美恵子 私も4月には後期高齢者の仲間入りをしますが、頼ってくれるのであれば、できる範囲で応援して、真麻と孫たちの成長を見届けたいと思っています。
真麻 パパとママが家族を、家庭を守るためにどれだけ時間を割いて努力してきたのかと、この頃よく考えます。あらためて、ありがとうございます。
家庭画報2000年11月号「銀座別冊」より。美恵子さんと大学生の真麻さんで登場した思い出のページ。 〔特集〕母娘(おやこ)いっしょにもっと元気で、いきいきと
撮影/猪俣晃一朗 スタイリング/寳田マリ(真麻さん) ヘア&メイク/仲嶋洋輔〈ペールマネージメント〉(美恵子さん) 根本茉波(真麻さん) 取材・文/清水井朋子 撮影協力/グランドプリンスホテル高輪 真麻さん衣装・ワンピース5万2800円/コルコバード(フィルム TEL:03-5413-4141) イヤリング1万1000円/ステラハリウッド (TEL:03-6419-7480) 靴9万7900円/ジミー チュウ(フリーダイヤル:0120-013-700) 時計/真麻さん私物
『家庭画報』2023年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。