映画好きでも知られる。最近観た中でのお気に入りは3月に日本でも公開される『シェイプ・オブ・ウォーター』だそう。――竹中さんにとっての舞台の魅力は何でしょう?
「何かなあ。舞台に立っていて、楽しいと思ったことはないから(笑)。いまだに毎回、揺らぐんですよ。間違えたらどうしようというのが先に立ってしまって、怖いんですよね。ろれつが回らなくて台詞がちゃんと言えなかったりすると、ずっと引きずっちゃうタイプだし、なんであの時……って思いながら芝居を続けちゃうので、その後の芝居にも影響が出てきてしまう。これがまた辛い(笑)。毎回、なんとか今日無事に終わった〜という感じ。演劇はキツいですよ(苦笑)」
――なのに、自ら企画してまでやってしまうのは、なぜでしょう?
「なぜでしょうね。自分でも、またやるのか~という感じだから(笑)。竹生企画は、生瀬くんに“一緒に芝居やりませんか?”と声をかけられて、俺でいいの? じゃあ、倉持さんを呼びたいな……みたいなところから始まったんですね。生瀬くんは役者としての圧もエネルギーもすごいから、向き合った時に“ああ、負けそう”と思うことが何度もあって、これがまた辛い(苦笑)。ただ、芝居に集中している時間は無意識になれる。そうやって辛い気持ちをなんとか誤魔化そうとする、自分の集中力と闘いたいのかもしれません。よく続けてこられたなあと思いつつ、第4弾も考えなきゃと思ったりしています(笑)」