特別席&料亭でいただく、テイクアウトで楽しむ 花見弁当で春を味わう 第8回(全12回) 水温む陽気とともに心も浮き立つ春、今年はお花見弁当を目当てに出かけてみてはいかがでしょうか?京都の特別席で、料理店でいただく洗練の味と、春の集いに持ち寄りたいテイクアウトの美味をご紹介します。
前回の記事はこちら>> テイクアウトのお弁当を春の集いに
家族や親戚との集まりに、友人とのパーティに。蓋を開ければ歓声が上がること間違いなしの華やかなボックスを、手土産にぜひ。
南禅寺 瓢亭 日比谷店(東京・日比谷)
花見酒とともに、名店の美味が詰まった強肴弁当を
蒸し鮑に肉厚の自家製カラスミ、鯛の求肥巻や筍木の芽味噌田楽などなど。ざっと20種余りの佳肴が並ぶ美味の宝箱。これが「瓢亭」日比谷店の強肴折詰です。
「おせちの延長上のようなお弁当」というように、料理ばかりを詰めた折箱は贅沢そのもの。菜の花と帆立貝の黄身酢がけのような和え物は小箱に入れ、酢味噌は別添えにするなどの配慮も嬉しい。強肴折詰2万4840円。「懐石コースの八寸と強肴を合わせたような内容で、どちらかといえば酒の肴的な料理が中心。旬の味をベースに、五味五色を取り入れ、味が重ならないように組み合わせています」と話すのは、15代目当主の高橋義弘さんです。
なるほど、焼き物、揚げ物、酢の物等々がバランスよく盛り込まれたそれは、まるでコンパクトにまとめた懐石のよう。ご飯とお椀を添えれば、ちょっとしたコース気分を楽しめそうです。折を彩る一品一品は、見映えのよさもさることながら、あくまでも味本位。450年の伝統を感じさせる王道のおいしさです。
「南禅寺 瓢亭 日比谷店」。 Information
南禅寺 瓢亭 日比谷店
東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷3階
- 前日17時までに要予約。 店頭で11時~12時、15時~17時受け取り。 ※料理内容は食材等の都合により変更になる場合があります。
表示価格はすべて税込みです。 撮影/本誌・坂本正行 取材・文/森脇慶子
『家庭画報』2023年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。