東をどりが今年も開催!
記事の最後には、東をどりへのご招待企画もございます。ぜひご応募ください。例年春ごろ新橋演舞場で数日間にわたり開かれる「東をどり」は、新橋芸者の踊りを中心に、料亭文化が楽しめる花柳界の一大イベントです。1925年(大正14年)に始まり、2023年で98回目を迎えます。
“一見さんお断り”がこの世界の常ですが、このときばかりはどなたでも大歓迎。芸者衆の魅せるステージに、一流料亭が供する食事やお酒、茶席やお土産など、見どころはもりだくさん。
誰でも非日常を体験できるとあって、年に一度の開催を心待ちにするファンも多い人気のイベントなのです。
新橋の芸者が一堂に。唄と踊りに“日本の綺麗”を感じて
写真はすべて過去の「東をどり」から。芸者衆による踊りは、花柳流、西川流、尾上流の3流派の家元が直接指導し、そのうちお一人が総合演出・構成を務めます。今年は、花柳流の若き5代目花柳壽輔家元が初の総合演出に臨むとあって注目を集めています。
「第100回へのカウントダウンが始まる中、一度、昔を振り返るということから始めたいと思いました」という花柳壽輔家元。「過去の資料を見る中で、昔かかって最近はあまり出ていないものをと思い、幕開きの曲に長唄『雛鶴三番叟』を選びました。幕開きといえば三番叟ものですが、雛鶴三番叟は現存する最古の曲と言われ、西川左近先生のご指導のもと、格調高く幕が開きます」。
圧巻のフィナーレへとつながる第二幕は花柳壽輔家元による振り付けで、なかでも最初に披露される長唄『元禄花見踊』は花柳流ゆかりの曲だといいます。「新橋演舞場に程近い新富町にかつて存在した『新富座』お披露目の際、初代花柳壽輔が振り付けをした演目です。今回は私の初の総合演出ということもあり、ゆかりの演目で桜とともに華やかに第二幕を開きます」。
名物のフィナーレ。芸者衆が黒留袖のお引きずりで一列に舞う姿は必見。もうひとつのお楽しみ、一流料亭の味
料亭と芸者、花柳界は両者がともにつくるもの。芸者衆による唄や踊りの幕間でいただく食事もまた、東をどりに欠かせない魅力のひとつです。
昨年の「陶箱弁当」。中でも、東京吉兆、新喜楽、金田中、米村の料亭が供する「陶箱弁当」(6000円)は、ここでしかいただけない贅沢な弁当。四角い陶器を4つ並べて吉兆の創始者・柚木貞一氏が生み出した松花堂弁当に見立てた、華やかな盛り付けです。
孫にあたる東京吉兆・湯木義夫氏の献立を、4軒の料亭がそれぞれの持ち味を生かして作ります。どの料亭の弁当が自分のもとへやってくるかは当日のお楽しみ。事前に予約して、演舞場の食事処でいただきます。
ほかに、松葉串の口取り、笹巻鮨、玉子焼など、酒の肴が揃う「酒肴の折詰」(3000円)もあります。こちらは特設カウンターで受け取ってそのままお土産にするもよし、2階の酒処に持ち込むもよし。当日販売もありますが、数が限られるので予約がおすすめです。
美酒に、茶席に、お土産探し。幕間の楽しみはいろいろ
2階には日本各地の銘酒をずらりと取りそろえた「酒処」と、「ドン ペリニヨンブース」が。ピンチョスのようにお洒落に盛り付けられた、酒の肴各種もいただけます。
そのほか、今年からの新たな取り組みとなる「立礼茶室」でお抹茶をいただいたり、「土産処」で東をどりならではの土産物を探したりと、幕間の楽しみは尽きません。
おすすめのお土産は、芸者衆の千社札とそれを貼ってつくる団扇。自分の名前でオリジナルの千社札を注文し、後日受け取ることもできます。日本文化をぎゅっと凝縮したような貴重な体験ができる東をどり。ぜひ遊びに出かけてみてはいかがでしょうか。
※吉兆の「吉」は正しくは下が長いつちよしです。 第98回東をどり
日程:2023年 5月21日(日)/ 22日(月)/ 23日(火)
〈全8回公演〉
・壱の回 開演11:00~終演12:30 ※22日を除く
・弐の回 開演13:40~終演15:10
・参の回 開演16:20~終演17:50
就学前のお子さまの同伴・入場はご遠慮ください。会場:新橋演舞場
公演の詳細・チケットはこちらから>> 家庭画報.com会員限定企画
第98回東をどりにご招待
以下の内容にて、抽選で10組20名様にペアチケットを差し上げます。
招待回と人数 ・5月21日(日)壱の回(11時開演)…5組10名 ・5月23日(火)壱の回(11時開演)…5組10名
応募受付期間 2023年4月15日まで
必ずお読みください ・当選の方には4月下旬にメールでお知らせいたします。落選の場合、通知されません。応募受け付けの確認や、抽選結果に関するお問い合わせはお答えいたしかねます。 ・住所不明、転居、長期不在等でチケットが届かない場合は、当選を無効とさせていただきます。 ・チケットは当選者1名につき2名分です。 ・チケットの転売は固く禁じます。 ・チケットはお席のみです。会場までの交通費、お食事等は含みません。 ・お席のご希望は、受け付けておりません。 下の応募ボタンよりご応募ください。事前に家庭画報.comの会員登録(無料)が必要です。
写真/(c)2023 東をどり 東京新橋組合 表示価格はすべて税込みです。