関東で10年修業後、京都の「たん熊北店本店」に17年勤め、板前割烹や茶事の出張料理、海外のイベントでさまざまな経験を積んだ福士卓義さん。「歳時記やお茶の流儀を芯に、料理にも空間にも京都らしさを感じていただけるお店にしていきたい」とオープンの初心を語ります。
3月はひな祭りをテーマに、八寸は貝や豆、たけのこ、山菜などを木の芽味噌やオリジナルのジュレ酢であえた酒肴を愛らしく盛り合わせ、煮物椀は油目の葛打ち、と春の味覚尽くし。彩りや香りで華やかな味わいを、器づかいで見せ場を作るなどして緩急をつけ、10~12品が供されます。
献立は日ごと替わり、おまかせながら好みにも柔軟に応えてくれます。コース1万5000円~。要予約。
「家庭画報」2018年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。