2006年に小川町、美野里町、玉里村が合併して誕生した小美玉市は、霞ヶ浦の北に位置する人口約5万人の市で、関東でも有数の酪農が盛んな地域。茨城県内でトップの生産量を誇る生乳を使ったヨーグルトが有名です。
「からだ想いヨーグルト」は85グラム×10個(10日間体験セット)で1800円。なかでも注目は、抗酸化作用や免疫を活性化させるなどのアンチエイジング(抗加齢)作用があるとして、特許を取得したH61株乳酸菌配合の「からだ想いヨーグルト」。H61株乳酸菌は、茨城県の農業・食品産業技術総合研究機構で発見された乳酸菌で、老化抑制作用が認められているほか、肌の水分量改善効果や毛穴の目立ちが改善されるなどの効果が報告されており、まさに女性のためのヨーグルトとして話題を集めています。
製造しているのは「小美玉ふるさと食品公社」。茨城空港そばの観光施設・空のえき「そ・ら・ら」に併設された乳製品加工施設が生産拠点です。自分たちで農家に出向いて果物を収穫することもあるという公社の木村智信工場長は「毎朝新鮮な生乳が届くし、フルーツの加工も自社でできる、地元ならではの環境が強み」といいます。
茨城空港に近い食と農の地域発見施設「そ・ら・ら」にある小美玉ふるさと食品公社。ヨーグルトやアイスクリームの製造風景をガラス越しに見学できる。見学時間は9時~16時(最終受け付け15時)。隣接するヨーグルトハウスは直売所となっており、乳製品の試飲などもできる。公社では、生乳使用率90%で香料・安定剤不使用の産地限定のドリンクヨーグルト「おみたまヨーグルト」や、地元産のいちごやブルーベリーなど新鮮な果実を使ったヨーグルトなどを生産。牛乳の消費量が全国的に減少していく一方で、ヨーグルトなどの加工品は消費を拡大しており、「ヨーグルト=小美玉市」を全国的に定着させるべく知名度アップとブランド化に取り組んでいるのです。
香料や安定剤を使わず丹念に発酵させたドリンクタイプの「おみたまヨーグルト」。130ml(142円)、180ml(250円)、400ml(400円)の3サイズを展開。小美玉ふるさと食品公社ホームページからも購入可能。小美玉市では、「乳製品で乾杯」を推進する条例が制定されるなどユニークな試みにも挑戦。今年の10月には、全国の自治体から100種類以上のヨーグルトを集めたイベント、「第1回全国ヨーグルトサミット」の開催も予定しています。
ヨーグルトは通販での購入も可能ですが、茨城空港を利用する際に「そ・ら・ら」に寄って、地元の新鮮な農作物も併せて、手に入れるのもおすすめです。