不安が消えてやる気がみなぎる「ドーンと胸張り」後編 女性の体にとっての「男性ホルモン」の重要性をご存じですか? 女性ホルモンが激減する更年期以降の健康をサポートしてくれる男性ホルモンの働きについて、日本における男性更年期研究の第一人者でもある堀江重郎先生にお聞きます。(この記事は、発売中の『からだにいいこと』2023年6月号より一部抜粋・再編集しています)。
前編の記事はこちら>>> 教えてくれたのは
堀江重郎(ほりえ・しげお)先生泌尿器科医。男性の更年期障害を治療する「メンズヘルス外来」を日本で初めて開設した、男性ホルモンの第一人者。著書に『うつかな?と思ったら男性更年期を疑いなさい』(東洋経済新報社)他。更年期以降の女性の健康の要ともいえる、男性ホルモン「テストステロン」(前編の記事参照)。やる気を出す心理的作用が強く、活力のもとになるこの「テストステロン」の分泌量を効果的に増やす方法はあるのでしょうか?
「テストステロンを増やすには、軽い運動が有効です。特に肩甲骨を寄せて胸を張る動きはテストステロンの分泌量が20%もアップします。どこでも手軽にできるので、生活に取り入れるといいでしょう。やる気が出るだけでなく、不安も消えてうつ症状なども改善しますよ」
テストステロンの分泌量UP!「ドーンと胸張り」
〔やり方〕肩甲骨を寄せて胸を張る肩甲骨を背骨に寄せるように、ひじを引いて胸を張るポーズをとる。
この動きを2分間行うと、5分後にテストステロンの分泌量が20%アップしたという実験結果が。
ドーンと胸張りで「テストステロン」が分泌される理由
太古の昔、テストステロンは“獲物を捕獲するためのホルモン”といわれていました。動物が獲物を狙うときに、肩甲骨を寄せて迫っていたなごりでテストステロンが分泌されると考えられています。
テストステロンの分泌量を増やすには他にもこんな方法が
・自分で自分を褒める評価や達成感が得られると、分泌量が増えます。人に褒められるとやる気が出るのはテストステロン効果だったのです。自分で自分を褒めることも有効です。
・軽い運動で筋肉を刺激する運動によって分泌量が増えることはわかっていますが、長時間激しい運動をすると逆に減ってしまいます。ヨガやウォーキングなど、軽い運動を習慣にして。
『からだにいいこと』2023年6月号
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https://www.karakoto.com/6月号の試し読みはこちら>>> この記事は、『からだにいいこと』2023年6月号の内容を抜粋・再構成したものです。 監修/堀江重郎 イラスト/徳丸ゆう