マルソー通り5番地のサンローランのメゾンが美術館に ©️Musée Yves Saint Laurent Paris_Luc Castelサンローラン美術館の新展示を早速チェックする
そして企画展ではありませんが、昨秋オープンしたイヴ・サンローラン美術館を、改めてここで紹介したいと思います。
『家庭画報』3月号でも大きく取り上げていますが、30年もの間メゾンのあった素晴らしいアトリエの空間をそのまま生かし、サンローランの魂が宿っているような特別な空気が流れている美術館です。
同館では、5000点以上のオートクチュールのピースを含む膨大なコレクションの中から、定期的に作品の入れ替えが行われています。オープン時からの展示は、テーマ分けはそのままに、この3月13日から一部の展示作品が変わりました。
サンローランがつい今までデスクに座っていたような気がするほど、見事に生前の様子に保たれたデザインスタジオや、パートナーのピエール・ベルジェとの長年の関わりを綴ったショートフィルムも感動的です。
サンローランのファンなら何度でも訪れたい、また初めての方には是非おすすめしたいミュージアムです。
3月13日からの新展示作品から、「ブロークンミラー」ジャケット。© Musée Yves Saint Laurent Paris / Alexandre Guirkinger3月13日からの新展示作品から「ジョルジュ・ブラックへのオマージュ」シリーズのロングジャケット。© Musée Yves Saint Laurent Paris / Alexandre Guirkinger(上)公開されているデザインスタジオ。©️Musée Yves Saint Laurent Paris Luc Castel (下)そのスタジオでのサンローラン(1986年)。©︎DRMusée Yves Saint Laurent Paris (イヴ・サンローラン美術館)5, avenue Marceau 75116 Paris
電話 +33 (0)1 44 31 64 00
開館時間 11時〜18時(火曜〜木曜、土曜、日曜)、11時〜21時(金曜)
閉館日 月曜
入館料 10€
https://museeyslparis.comパリではほかにも見逃せない企画展が続々
モードファンなら見逃せない展覧会をご紹介しましたが、ファッション以外にも、この春、事前予約してでも行きたい企画展はたくさんあります。
・マルモッタン美術館でのコロー展(2月8日〜7月8日)
・マイヨール美術館でのレオナール藤田展(3月7日〜7月15日)
・ルーヴル美術館でのドラクロワ展(3月29日〜7月23日)
・カルティエ財団での日本人建築家石上純也展(3月30日〜6月10日)
などがすでに話題を呼んでいます。モードの都、芸術の都パリならではの展覧会を、ぜひ満喫してください。
大島 泉/Izumi FILY-OSHIMA
ライター、コーディネーター、通訳、翻訳者
東京生まれ、東京育ち、1989年にパリへ。現在はパリ郊外サンジェルマン・アンレイ暮らし。