――すでに幾度かワークショップがあったと聞いています。松たか子さんをはじめとする共演者の皆さんの印象はいかがですか?「松さんは、ドラマ『カルテット』(2017年、TBS系)でご一緒した時と全然印象が変わらなくて、どんなお芝居も受け止めてくれる方。自分が大暴投しても、必ず捕球してくれる、とても信頼している俳優さんです。ただ、同級生だったら、絶対に油断できない人(笑)。テストの前に、『勉強してる?』と聞くと、『私、全然してない』と言うけれど、テストではバッチリいい点を取って、こっちが“えっ!”となるパターンですね(笑)。“最近走っていないから、手加減してね”という感じを出しながら、いざ走ると真っ先にゴールしているような。松さんと走る時は、絶対に全力で走らないとダメなんです」
――なるほど。多部未華子さんと秋山菜津子さんは、いかがでしょう?「多部さんは、やはり数年前にご一緒した時と変わらず、相手のお芝居をしっかりと感じながら、その場で対応される方で、信頼できる方だなという印象です。秋山さんは、なんといっても僕が何度もお世話になっている演出家・俳優の白井晃さんの奥さんなので、なんだか非常にバイアスがかかっているんですけれども……、ワークショップの時にみんなに交じってお芝居を真摯にされている姿がとても素敵で、稽古で一緒にお芝居するのが楽しみです」
――男性陣は、一生さん、野田さんのほかに、大倉孝二さん、大鶴佐助さん、山崎一さんが出演されます。「大倉さんは相変わらず、つかみどころがなくて、身を切るような話をしたかと思うと、次の日にはリセットされているような、不思議な距離感の方。僕はその距離感が好きなので、このまま保ちたいと思っています。佐助くんとは、今回のワークショップで初めて一緒にお芝居をしました。非常に真面目に、しっかりとお芝居を作る一員としてワークショップに参加されていたイメージがあります。山崎(一)さんは、お芝居を真摯に掘り下げていく、とても好きな先輩。今回またご一緒できることが楽しみです」