手間を惜しまずに技を極めるということ
素材の質感も楽しめる多機能なダイヤル右・世界主要24都市のタイムゾーンを同時に表示するワールドタイマー。10時位置のボタンで短針(時針)と都市名を調整できます。ベゼルには62個のダイヤモンド(約0.85カラット)。時計「7130」(WG×ダイヤモンド、ケース径36ミリ、自動巻き)795万3000円 左・調整が必要となるのは1年に1回だけという年次カレンダーは同社の代名詞機能。ケースに347個のダイヤモンド(約2.65カラット)、リューズに14個のダイヤモンド(約0.06カラット)。時計「4948」(RG×ダイヤモンド×マザーオブパール、ケース径38ミリ、自動巻き)1113万2000円/ともにパテック フィリップ(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)「パテック フィリップ」が時計メゾンの最高峰であり続ける理由……。それは腕時計を構成するムーブメント、ケース、ダイヤル、装飾といったすべてのパーツにおいて、いつの時代も「最上級」のものだけを提供してきたこと。その信頼の証として「パテック フィリップ・シール(PPシール)」の刻印が入っています。
通常、こうしたクオリティコントロールは、時計の中に収まるムーブメントのみに適用されることが多いのですが、PPシールは、ムーブメントはもちろん、ケース、ダイヤル、針、ブレスレット、そしてアフターサービスに至るまでタイムピースのすべてが対象となる厳格な品質ラベル。
高品質な時計は、精度だけではなく、外装も美しくなくてはならない……パテック フィリップが、創業当初から守り続けている時計作りのルールは、他のどのブランドより厳しいことで有名です。
中心から外に、徐々に幅が広くなるダイヤルのギヨシェ装飾、寸分狂わずセッティングされたダイヤモンド、徹底的に磨き上げられた時計のケース。その一つ一つの技術が最高レベルで融合した時計は、まさにアートピース。「技」を極めて「美」を語るのが、パテック フィリップの時計なのです。
表示価格はすべて税込みです。
撮影/Fumito Shibasaki 〈Donna〉 構成・文/市塚忠義
『家庭画報』2023年6月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。