誰もが憧れる高級時計の頂点「パテック フィリップ」。レディファーストの時計作り

時計史に刻まれる名品の数々。パテック フィリップ時計の祭典が東京で開催

2014年、パテック フィリップの創業175周年を祝い聖徳記念絵画館に希少なタイムピース約100点が展示されました。あれから9年の今年、ここに紹介する時計を筆頭に、オブジェを含め珠玉の約500点が新宿に集められます。

パテック フィリップ・ミュージアムが所蔵する息をのむほどの超絶時計の数々。前回見逃したかたは必見です。

1910年製の女性用のペンダント・ウォッチ。首から下げて時刻を見たとき、見やすいように文字盤が天地逆になっています。20世紀初頭に流行した典型的なガーランド・デザインで、繊細なレース細工はプラチナ製。


1989年、創業150周年に製作されたパテック フィリップ史上最も複雑な懐中時計。33種類もの複雑機構を有し、部品総数は1728個に及びます。400年のサイクルまで考慮した世紀永久カレンダーなどを搭載。

ドーム・テーブルクロックは、現在でも作り続けている名作で、1年に限られた数しか製作しない希少な時計です。こちらの作品は、有線七宝（クロワゾネ技法）によって裏にシベリア鉄道が描かれています。

きもの柄の上に鶴が舞う様子をエナメルで表現。このエナメルの完成には約800度の高温で18回も焼成を繰り返すなど約113時間を要したといいます。エナメル上には49個のゴールドのスパンコールが。

数々のテーマ・ルームに約500点が集結

新宿 三角広場がジュネーブにジュネーブの観光名所である花時計とレマン湖の噴水を新宿住友ビル 三角広場に再現。ジュネーブに行かずとも、スイスの優雅な雰囲気を味わえます。

歴史的オーナー・ルーム前ページで紹介したヴィクトリア女王のペンダント・ウォッチをはじめ、著名なオーナーの歴史的タイムピースの数々を展示。

希少なハンドクラフト・ルーム七宝、手彫金、木象嵌、宝飾など、パテックフィリップに伝わる伝統工芸で日本の文化を表現した時計が一堂に揃います。

クラフツマン・ルーム伝統工芸技術を披露するために、クラフツマンたちが来日。ハンド・エングレービングや七宝細密画などの実演を行います。