【ハワイ発】大邸宅「シャングリ・ラ」。国宝級のイスラム芸術で彩られた邸宅内を巡るツアーが必見！

Photo by Martin Munkácsi. Shangri La Historical Archives, Doris Duke Foundation for Islamic Art, Honolulu, Hawaiʻi. Gift of Hope Cromwell Hopkins.　独立心があって、聡明で、冒険好き。そんなドリスはシャングリ・ラ邸ではジャズピアノを奏で、海ではハワイのレジェンド、デューク・カハナモクや弟のサム・カハナモクたちとサーフィンを楽しんだ。

そして1937年に完成したシャングリ・ラ邸には、ドリスが60年をかけ収集したおよそ2500点ものコレクションが現在、秘蔵されています。


なかでもメトロポリタン美術館に競り勝ち手に入れたという、13世紀の祈りの壁龕ミフラーブの価値は計り知れません。



調度品は、内戦が続く中東のものも多く、祖国から遠い南の島で邸宅を彩る歴史的な品々は、皮肉にも今では世界の美術遺産といっても過言ではありません。



© 2015, Linny Morris, courtesy of the Doris Duke Foundation for Islamic Art.　モロッコであつらえた天井が黄金に輝くリビングルームは、右手にダイヤモンドヘッドを望む、海に面にした絶景が広がる。

魂を引きつけてやまなかったイスラムの美を昇華し、人生をかけて桃源郷を追い求めたのは、富豪としての鎧を外し、ドリスが自分自身でいられる場所だったからこそ。


© 2014, Linny Morris, courtesy of the Doris Duke Foundation for Islamic Art.　晩年、大改装を施し、まるで中東に時間飛行したかのような「シリアン・ルーム」が完成。中央の泉は、19世紀のシリア・ダマスカスで造られたもの。

ハワイが世界中の人々にとって楽園なのは、訪れるものを温かく受け入れ、心を解き放ってくれる、この地の包容力ゆえ、なのかもしれません。



© 2014, Linny Morris, courtesy of the Doris Duke Foundation for Islamic Ar　2014年から公開された主寝室ムガール・スイート。写真のバスルームやドリスのジュエリーも見ることができる。

現在、シャングリ・ラはドリス・デューク慈善財団が管理し、ホノルル美術館による完全予約制のツアーでのみ一般公開されています。

最近、邸宅内の写真撮影ができるようになり（自撮り棒、三脚の使用、フラッシュ撮影は不可）、ツアーは人気ですぐに満席になることも。

なお、「ハレクラニ」では、宿泊ゲストのためにホテル発着の無料プライベートツアー（第２・第４水曜、英語のみ）があるので、チェックインの際にコンシェルジュにご予約を。

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