
深い緑に囲まれて山の斜面に建つ「サンカラ ホテル&スパ 屋久島」。客室は本館とヴィラを合わせて29室。2つのレストランとプール、サウナはすべてオーシャンビュー。
天気がよい日には、プールサイドで海風を感じながら朝食をとるのもおすすめ。
木の温もりと開放感のある間取りが心地よい「サンカラヴィラスイート」(104平方メートル)。客室は現在、順次改装が進んでいる。
600種類以上もの苔が自生する屋久島。白谷雲水峡の「苔むす森」は映画『もののけ姫』の舞台になったことでも知られる。雨上がりに水を湛えた苔はため息が出るほど美しい。「木も岩も苔に覆われた太古から続く森。圧倒的な緑に心が揺さぶられる」(推薦者・笹岡隆甫さん〈華道「未生流笹岡」家元〉)。
左・世界自然遺産に登録されている西部林道近くに現れたヤクシカ。右・日本の滝百選の一つで、落差88メートルの大川(おおこ)の滝。滝つぼのすぐ近くでマイナスイオンたっぷりの水しぶきを浴びるのは爽快。
サウナ用の帽子とポンチョも完備。
2022年プールサイドに誕生したサウナ。「プールという巨大な水風呂と、仲間と語り合いながら水平線を眺めてととのう時間は最高」(推薦者・中村拓志さん〈中村拓志&NAP建築設計事務所代表〉)。
オイルトリートメント中心のスパは、杉の葉を焚く清めの儀式から始まる。
本館2階にある「オーカス」のオープンキッチン。左から2番目が林シェフ。
左・“森の妖精”が可愛いデザートは手前のたんかんやアイスクリームを奥のシュークリームにのせて手でいただく。中・炭火で焼いた伊勢海老にたけのこの天ぷらなどを合わせたひと皿。食材はすべて地元産。右・前菜の主役は、釣り上げてすぐ首を折って血抜きをして締め、鮮度を保つ“首折れサバ”。屋久島名物の一つ。
プールサイドのファイヤーピット。炎を囲むと、不思議とおしゃべりが弾む。鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生萩野上553
撮影/松川真介 取材・文/清水千佳子 『家庭画報』2023年6月号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。