藤野幸信さんが選ぶ「季節の贈り花」 今、この花を贈りたい! 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが“今贈りたい”おすすめの花をセレクト。その花を使った、新作ブーケ&アレンジメントをさまざまなバリエーションでお届けします。
記事一覧はこちら>> 【番外編】フェイラーハンカチ「花散歩by家庭画報.com」を本物のブーケに
ハンカチに描かれる花を聞いて、どんなブーケが作れるか試してみたくなりました。6種・7品種の花を少しずつ加えたブーケ。スズランの大きくてフレッシュな葉をふんだんに加え、多色使いをナチュラルなイメージに仕上げてみました。ハンカチに描かれる花を見ていたら、無性に束ねてみたくなりました!
シュニール織のドイツのハンカチブランド「フェイラー」と家庭画報.comがコラボレートしてオリジナルのハンカチができる、と聞いたのは春先のことでした。
どんな花が描かれるのか気になって教えてもらうと、バラ・チューリップ・スズラン・マーガレット・パンジー・ラナンキュラス・クローバー・デイジーと、誰からも愛される人気の花が選ばれていて納得しました。
これは素敵なハンカチになるなと思うと同時に、春の花が揃う時期なら、“ハンカチに描かれた花でブーケを作ることができる”と思いました。
家庭画報.comオリジナルのデザインのフェイラーのハンカチの詳細はこちらから>>想像しただけでわくわくしてきて、さっそく花を集めてみました。
使用花材バラ‘ローズメイ’、‘スパークリンググラフィティ’
チューリップ‘ストライプドレス’
スズラン
マーガレット
パンジー‘カルメン’
ラナンキュラス‘ポンポン ミネルヴァ’
クローバーとデイジーは残念ながら切り花では出回ることが少ないので揃えられませんでしたが、6種・7品種の花を集めてみると、赤、オレンジ色、黄色、白と色とりどり。
ブーケやアレンジの贈り花を制作するときは、テーマの花色を決めて作ることが多いので、さて、今回はどうなることかと思いましたが、花を並べているうちにどんどんイメージが膨らんできました。1本目を手にしたら、そのあとはもう完成まで一気に束ねました。
仕上げたブーケをガラスの花器に挿して。部屋が一気に明るくなるような、元気さも感じられる花色合わせです。仕上げたブーケを見て「我ながらなんとかわいらしい!」と感じてしまいました。普段はあまりしない多色使いのブーケがとても新鮮に感じられ、こんな花色合わせもありだなと、あらたな発見をしたようなうれしい気持ちになりました。かわいらしさの中に大人っぽい気品も感じられる花色合わせ、花のセレクトです。
家庭画報のオリジナルハンカチがいよいよ発売です。その写真とこのブーケをぜひ見比べてみてください。
ハンカチに触発されて花を束ねる!人生初の経験でしたが、ブーケを作りながら感じたときめきが楽しく、私にとって忘れられない時間になりました。ポケットやバッグの中にも「花」!それだけでも気持ちがキラキラして、日々の暮らしが楽しくなりそうです。
今回は花を束ねているシーンも動画で紹介します。ご自身でブーケを作る際に、ぜひご参考ください。
藤野幸信/Yukinobu Fujino
広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を終了後、花の道に進んだ異色の経歴。感動する花束を多くの人に届けたいという思いから、市場からだけでなく自ら生産者情報を入手してお気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。著書
『大切な人への贈り花』も好評。
https://www.fleurs-tremolo.com