瀬奈じゅんさんが新作ミュージカル『SUNNY』に出演。懐かしい曲で青春が甦る

懐かしい曲で青春が甦る

女子高生時代の「SUNNY」のリーダーで、現在は大病を患っている千夏役を演じる瀬奈じゅんさん。

私は2011年に韓国で製作されて大ヒットした映画『SUNNY 永遠の仲間たち』を日本でリメイクした『SUNNY 強い気持ち・強い愛』を拝見しましたが、学生時代と現代を行き来しながら展開していく作品の構成が面白いと思いました。それが舞台作品になることに、とても興味があります。


今回は先輩である花總まりさんとご一緒できることがすごく楽しみです。宝塚音楽学校の一期違いのお姉さまで、その頃からお互いに知っているのに、これまで接点が全くありませんでした。

2020年に帝国劇場で行われた「ザ・ミュージカルコンサート」が初共演だったほどで、同じ舞台に立たせていただけることがとてもありがたいです。

今回は台詞が歌になるグランドミュージカルというよりは音楽劇で、楽曲は1980年に大ヒットしたJポップを使います。松田聖子さんの「スウィートメモリーズ」や荻野目洋子さんの「ダンシング・ヒーロー」といった懐かしい曲が登場し、花總さんとは、あみんの「待つわ」をデュエットで歌わせていただきます。

これらの楽曲には小学生だった私が「ザ・ベストテン」や「ザ・トップテン」などのテレビ番組で聴いていた記憶があります。ですから誰にでもある“青春時代”を思い出させてくれる作品ですね。

私が演じる千夏は余命1か月と宣告された大病を患っている女性です。これまでバリバリに働いていた人が突然残された時間を告げられたら“私にはまだするべきことがあって、このまま終わるわけにはいかない”と考えたと思います。

弱さを見せない強さ、それが本当の強さかどうかはわかりませんが、深い苦悩を抱えた女性だと思います。千夏の仲間たちも丁寧に描かれているので、それがリアルに伝わります。