小児がんと診断されたら、治療を始める前の準備が重要になります。病院と医師について知り、かつ情報に振り回されないことも大切です。
国立成育医療研究センター 小児がんセンター センター長
松本公一さん小児がん治療を始める前に
小児がんは、血液がん(白血病や悪性リンパ腫など)が約5割、臓器に腫瘍ができる固形がん(肉腫も含む)が約5割です。大人に多い胃がんや肺がんといった固形がんは子どもにはほぼ見られません。
また、小児がんは、発見時期にかかわらず進行していることも多く、一方で、薬物療法や放射線療法が効きやすいがんが多いのも特徴です。
国立成育医療研究センターの小児がんセンター センター長の松本公一さんは「年間2000〜2500名が小児がんと診断されますが、治療が進歩し、現在は7〜8割が治ると推定されています。20歳代のおおよそ350人に1人は小児がん経験者です」と話します。
現在、小児がんは約150の医療機関が治療を担当しています。ただ、医療機関によって治療しているがんの種類や症例数にばらつきがあります。
以前
「がんになった医療者の治療選択と向き合い方。診療放射線技師 林 祐樹さん 第1回(後編)」で紹介した「小児がん拠点病院」(5ページ目に掲載)は、手術療法、放射線療法、薬物療法を組み合わせた、各学会の診療ガイドラインに準じた適切な治療、緩和ケア、外来での長期にわたる診療や緊急時の対応、地域の医療機関との連携、セカンドオピニオンの提示といった指定要件を満たしている病院です。
チャイルドケアスペシャリスト、臨床心理士、社会福祉士など療養を支援する担当者を配置しており、小児がん相談支援センターも設置されています。「治療だけでなく、その後の療養支援も含めた総合力のある病院といえます」と松本さん。