現在は、日本テレビ系『スッキリ』(火曜日)、同『火曜サプライズ』、テレビ朝日『世界が驚いたニッポン！ スゴ～イデスネ!!視察団』、TBS系『珍種目No.1は誰だ!?ピラミッド・ダービー』に出演中。――ウエンツさんが演じるのは、弁護士の息子ヘンリック。父が再婚した若い義母に恋心を持つ、神学校の学生です。
「片思いの相手が義母というだけでも思い悩むところなのに、ヘンリックはそれに加えて、神学を勉強している青年。色々な人と関係を持つことや、快楽を求めることは、悪だ！という宗教的な教えがあるにもかかわらず、自分の思いは別のところにあるので、さらに悩みが深いというか、ちょっと特殊な感じがしています。自分の気持ちに従うことで、自分が信じているものまで否定することになってしまうから。宗教というものを僕自身もっと理解して、そのあたりの葛藤をしっかり出せたらなと思っています」
――ヘンリックの父である弁護士フレデリックを風間杜夫さん、彼が14年ぶりに再会する元恋人の女優デジレを大竹しのぶさんが演じます。
「大竹さんには以前から、“今度、何か一緒にやれたらいいね”と言っていただいていたので、それが叶ってすごく嬉しいです。大竹さんと風間さんなら、僕が台本を読んでイメージしている何倍も面白い世界を見せてくれそうな気がしています。芝居ありきの作品だなと感じているだけに、2人のお芝居を間近で見られるのも楽しみです。風間さんが68歳にしてミュージカルに初挑戦されるというのも素敵なことですよね。今度稽古場で、何があったのか聞いてみたいです(笑)」
――バラエティ番組などでも幅広く活躍されているウエンツさん。舞台の魅力をどういうところに感じているのでしょう？
「どこかなあ……内心“無理～”と思いつつも、“できます”って言わなきゃいけないところですかね(笑)。バラエティ番組の仕事では、何が起きるかわからないし、対処できなかったらできなかったで、それをフィーチャーする方法もありますけど、舞台は“できない”じゃ済まされないですから。実際、前もって準備できることも多いからだと思うんですが、みんな稽古の初日から“できます”って顔で来るんですよ。でも、それって結構楽しい。自分も“できます”という顔をして必死に稽古していると、段々中身が伴っていく気がするので。それが舞台、お芝居なのかなと思います。とか言ってるのは僕だけで、ほかの人は本当に最初からできているのかもしれないけど(笑)」
2007年公開の主演映画『ゲゲゲの鬼太郎』で第31回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞。また、同作品の主題歌「Awaking Emotion 8/5」でソロデビューした。
