【Check】越前市の立ち寄りスポット
1.岡太神社 大瀧神社
当時の社殿建築の粋を集めた複雑にして精巧なつくりに圧倒される。日本一複雑な屋根を持つ古建築。紙の祖を祀る
越前の里に紙漉きを伝えたとされる女神・川上御前を祀る岡太(おかもと)神社・大瀧神社。山の麓に建つ下宮は、江戸後期に再建されたもので、国指定の重要文化財。拝殿と本殿が一体化した複合社殿は、幾重にも重なる屋根がまるで山の峰を集めたようともたとえられる。至るところに施された緻密な彫刻も見事。1500年続く和紙づくりの地で、里人の篤い信仰を集める。●福井県越前市大滝町13-1
拝殿内より隣接する本殿を見る。全国で唯一、紙祖神を祀る神社は、和紙の伝統を守り続けるこの地のシンボル的存在。2.和紙屋 杉原商店
蔵を生かし大胆に展示された和紙はアート作品のよう。海外では建築素材としても人気の高い越前和紙。「エシコト」の壁紙も杉原商店が手がけた。豪奢な蔵がギャラリー。世界に羽ばたく越前和紙
築100年の蔵を改装した広々とした空間には、和紙の過去・現在・未来に触れることのできるギャラリーが。和紙を使ったさまざまな製品が揃うショップも併設。
「多彩な原料や技術、職人の充実度など越前に勝る和紙の産地はありません」そう胸を張るのは杉原商店の10代目「和紙ソムリエ」を名乗る杉原吉直さん。アートやインテリアなど新たな可能性に注目。
●福井県越前市不老町17-2 TEL:0778(42)0032 (営)第4土曜の9時~17時 予約制
明治初期から続く紙問屋としての歴史をつなぐ。 撮影/阿部 浩 取材・文/河合映江 協力/福井県 料理内容などは諸般の事情により変更になることがあります。掲載の料金には別途サービス料等がかかる場合があります。
『家庭画報』2023年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。